桜丘高ダンス部 2年ぶり文科大臣賞

　福岡県で開かれた「第９回全日本高等学校チームダンス選手権大会」で豊橋市の私立桜丘高校ダンス部が２年ぶりに総合優勝を果たした。小編成部門で初優勝、大編成部門でも準優勝に輝き、25日、部員たちが市役所で佐原光一市長に喜びを報告した。
　北九州メディアドームで15日に開かれた大会には、全国５地区の予選を勝ち抜いた学校が出場。小編成（12人以下）に30チーム、大編成（13人以上）には27チームが参加した。
　ダンス技術や音楽の解釈、フォーメーションなどを審査し、桜丘は小、大両編成部門それぞれの結果から総合優勝にあたる文部科学大臣賞を手にした。
　市役所には、３年生部員14人らが訪れた。今年度は、各大会で思うように結果が残せなかったダンス部。「何も賞が取れず、とても苦労した１年だった。最後の大会前にも部員同士がぶつかり、涙を流した」とキャプテンの３年伊藤米那さん（17）は振り返り、苦労してつかんだ総合優勝に「後輩にいいバトンが渡せた」と笑顔を見せた。
　９人の部員が大人っぽいダンスで魅了した小編成。一方、大編成では18人が息の合った「がっつりヒップホップ」で会場を沸かした。「はやりのダンスには流されず、桜丘らしいダンスを貫いた。２位で呼ばれてとてもうれしかったが、１位と１点差だったので今は悔しさもあります」と大編成キャプテンの３年白井日花梨さん（17）は話す。
　佐原市長は「みんなで力を合わせて勝ち取ったものは今後に生きていく。うれしい報告が聞けて幸せでした」と部員たちをねぎらった。
　大会で踊ったダンスは、来月19日に開幕する「第65回ええじゃないか豊橋まつり」のオープニングで披露される予定。
（飯塚雪）