イオンモール進出に備え 豊川市が交差点3カ所に右折帯設置へ

　豊川市は、最短で２０２２（令和４）年秋の開業が見込まれる八幡地区の大型商業施設イオンモールの進出に備えて、来年度から本格的な交通対策に着手する方針だ。近隣の交差点３カ所に右折帯を新設し、開業時の来店客による交通渋滞の緩和を図る。
　右折帯が新たに設置されるのは、イオンモールが建設されるスズキ跡地の東側を通る市道・篠束野口線の交差点。北から薬局やパチンコ店がある「蔵子５」、学習塾などがある「蔵子６南」、佐奈川手前の「蔵子７」の３カ所となる。
　この道路沿いにはイオンモールへの出入口が設けられる見通しで、開業後は来店者による交通集中が予想される。さらに計画地北側には市民病院があり、渋滞の列が姫街道などに伸びれば、救急車両への影響も避けられない。事前に右折帯を設けることで、直進する車がスムーズに通行できる環境を整える。
　市は２０２０年度予算に八幡地区まちづくり推進事業費として右折帯設置費を含む約４億７０００万円を計上し、開会中の３月議会で可決されれば、４月から改良工事を開始する。
　このほか、計画地北側にある名鉄・八幡駅からの歩行者の安全確保と、車の渋滞緩和も図る意味で、交差点「市民病院東」付近に歩行者専用通路を整備するため基本設計を行う。計画地南側を走る国道１号と店舗入り口を結ぶ蔵子線の改良に向けた設計・調査測量も予定する。
（由本裕貴）