田原で芭蕉の弟子「杜国」しのぶ法要
江戸時代の俳人杜国をしのぶ「第64回杜国祭」(俳人杜国顕彰会主催、東愛知新聞社など後援)の追善供養法要が25日、墓碑などが残る田原市福江町の潮音寺で営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、祭り自体は中止、法要は主催者だけで執り行われた。
杜国は、名古屋で米穀商を営む一方、俳人松尾芭蕉のまな弟子だった。空米売買の罪で現在の田原市保美町に隠れ住み、4年半ほど過ごし1690年、30歳代で亡くなった。
潮音寺には、没後54年の1744年に建立された墓碑が残る。明治時代の1895年には、芭蕉と杜国、芭蕉の門弟・越人の3人が再会して詠んだ「師弟三吟の句」碑が杜国を慕う地元の有志の手で建てられた。
法要は宮本利寛住職のもと、本堂で営まれ、出席者が墓碑の前で焼香した。顕彰会の川崎政夫会長は「杜国がこの地に来て俳句文化が根付いた。この文化を大切にしたい。今後も渥美俳句会の力が欠かせない」とあいさつした。
記念の俳句大会には県内を中心に昨年を上回る408句が寄せられた。田原市内の小・中学生も別に投句した。
俳句大会特別賞の田原市長賞には、近藤承穂さん(岡崎市)の句「鳥羽行きのフェリー出航風光る」が選ばれた。
他の特別賞は次の皆さん。
小澤昭之(名古屋市)鈴木昌宏(豊橋市)三輪洋路(土岐市)窪田愛子(豊田市)坂口史子(同)小野薫(尾張旭市)市川美智子(蒲郡市)
(中村晋也)
江戸時代の俳人杜国をしのぶ「第64回杜国祭」(俳人杜国顕彰会主催、東愛知新聞社など後援)の追善供養法要が25日、墓碑などが残る田原市福江町の潮音寺で営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、祭り自体は中止、法要は主催者だけで執り行われた。
杜国は、名古屋で米穀商を営む一方、俳人松尾芭蕉のまな弟子だった。空米売買の罪で現在の田原市保美町に隠れ住み、4年半ほど過ごし1690年、30歳代で亡くなった。
潮音寺には、没後54年の1744年に建立された墓碑が残る。明治時代の1895年には、芭蕉と杜国、芭蕉の門弟・越人の3人が再会して詠んだ「師弟三吟の句」碑が杜国を慕う地元の有志の手で建てられた。
法要は宮本利寛住職のもと、本堂で営まれ、出席者が墓碑の前で焼香した。顕彰会の川崎政夫会長は「杜国がこの地に来て俳句文化が根付いた。この文化を大切にしたい。今後も渥美俳句会の力が欠かせない」とあいさつした。
記念の俳句大会には県内を中心に昨年を上回る408句が寄せられた。田原市内の小・中学生も別に投句した。
俳句大会特別賞の田原市長賞には、近藤承穂さん(岡崎市)の句「鳥羽行きのフェリー出航風光る」が選ばれた。
他の特別賞は次の皆さん。
小澤昭之(名古屋市)鈴木昌宏(豊橋市)三輪洋路(土岐市)窪田愛子(豊田市)坂口史子(同)小野薫(尾張旭市)市川美智子(蒲郡市)
(中村晋也)