大型連休明け「朝の表情」

大型連休が明けた。７日、東三河各地は連休前の様子を取り戻した。ただ、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言は月末まで継続することになり、不要不急の外出自粛要請、リモートワークの推奨、学校の休業などは続いている。朝の表情を追った。

　【豊橋駅】
　午前８時すぎ。ホームから改札に向かう駅の階段は、通勤などの人々で思ったより混雑していた。
　電車を降りた人々に声をかけた。大型連休中はみな、家にいたという。安城市の男性会社員（62）は「ゴールデンウイークは自宅で過ごしていた。自分の時間ができてゆっくりしていた」と話した。
　この男性にリモートワークについてどう思うか聞くと「仕方がない。できる方とできない方がいる」。岡崎市の金融機関で働く女性（27）「在宅勤務ができればいいのだけれど」と言う。
　静岡県袋井市の建築業、長谷川里緒さん（25）は、リモートワークは「結構進んでいると思います。しかし、扱う仕事の内容に個人情報などが含まれるので、なかなかあるので難しいですね」。名古屋市の30代の男性会社員は、通勤について「しょうがないと思う。変わっていかないといけないとは思うのですが」と諦めムード。
　一方、蒲郡駅で豊橋方面の電車を待っていた稲沢市の男性会社員（57）は「通勤電車の中は『３密』になってしまうから、それらを減らせるならいいと思います」と語った。
豊橋駅前の商店街は昼前になっても閑散としていた。休業要請も延長されたことを受け、飲食店の中には６日までとしていた休業期間を二重線で取り消したり、「当面の間」と書き換えたりして張り出すところもあった。

　【豊橋市役所】
　平日勤務になった職員に聞いてみた。　女性職員（50）は「連休中は家事をしていました。コロナで外出できないことを改めて感じました」と言う。この日の出勤は「車が少なく感じた。終息したい、という心が団結しているのかと」感想を述べた。今後は「10万円の給付金が在住外国人へも一日でも早く届けられるようにしていきたい」と語った。
　一方、男性職員（51）は「連休中も市政情報などをチェックしたり、市民への啓発で出勤もした。家ではテレビを見る機会が増えて、面白い情報など気づかされるものもあった」と振り返った。今後は「外出自粛や休業の要請が解除した時に、どのように対応していくのか考えていきたい」と語った。
（安藤聡、林大二朗）