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“コロナ火災”に注意を

ビニールシートに引火する様子を再現した大阪市消防本部の動画=YouTubeから
ビニールシートに引火する様子を再現した大阪市消防本部の動画=YouTubeから

新型コロナウィルス対策として、飛まつ防止用の「ビニールシート」を設置している店が当たり前になった。ところが、4月に大阪府内のショッピングセンターで、ライターを買おうとした客が試しに点火したところ、レジカウンターのシートに引火する騒ぎがあった。このため、豊橋市消防本部は、コロナ対策と火災予防の注意点をホームページに掲載し、注意を呼び掛けている。
 注意のポイントは、飲食店のガスレンジなど「火気の近くに設置しない」▽煙感知器やスプリンクラーなどの「消防用設備の障害とならないように」▽「避難の障害とならないように」-などだ。ビニールシートが燃えやすいのは直感的に分かるが、設置方法にも注意が必要だ。天井からビニールシートで仕切ってしまうと、火災報知機が煙を感知できなかったり、スプリンクラーが散水しても火点に届かなかったりすることがあるためだ。
 豊橋市消防本部予防課によると、市内で類似の事案は把握していないという。一方で、飛まつ防止シートは消防法に規定される施設ではないため、どれぐらい普及しているのかの実態は分かっていない。コロナ対策の緊急事態宣言下、各地の店舗の窓口やカウンターに、ビニールシートがあるのが当たり前の光景になっている。
 予防課職員は「感染予防で設置した際は、火災の危険までは考えていなかったはず」としたうえで「費用はかさむが、難燃性、不燃性のシートを使うなど、今一度、火災予防の観点から見直してほしい」と話している。
 この件で、大阪市消防本部は2日「新型コロナウイルス対策にひそむ火災リスク」と題した動画を「YouTube」に公開した。
 厨房のコンロ近くにあったビニールシートへの引火▽使うガスコンロ近くでのテーブルのアルコール消毒による引火▽手指消毒直後の喫煙による引火-の危険性を、消防職員による実演で公開している。
 大阪市消防本部予防課は「コロナの第2波、第3波の感染予防に注意しながら、火災予防にも心がけて」と呼び掛けている。
(山田一晶)

新型コロナウィルス対策として、飛まつ防止用の「ビニールシート」を設置している店が当たり前になった。ところが、4月に大阪府内のショッピングセンターで、ライターを買おうとした客が試しに点火したところ、レジカウンターのシートに引火する騒ぎがあった。このため、豊橋市消防本部は、コロナ対策と火災予防の注意点をホームページに掲載し、注意を呼び掛けている。
 注意のポイントは、飲食店のガスレンジなど「火気の近くに設置しない」▽煙感知器やスプリンクラーなどの「消防用設備の障害とならないように」▽「避難の障害とならないように」-などだ。ビニールシートが燃えやすいのは直感的に分かるが、設置方法にも注意が必要だ。天井からビニールシートで仕切ってしまうと、火災報知機が煙を感知できなかったり、スプリンクラーが散水しても火点に届かなかったりすることがあるためだ。
 豊橋市消防本部予防課によると、市内で類似の事案は把握していないという。一方で、飛まつ防止シートは消防法に規定される施設ではないため、どれぐらい普及しているのかの実態は分かっていない。コロナ対策の緊急事態宣言下、各地の店舗の窓口やカウンターに、ビニールシートがあるのが当たり前の光景になっている。
 予防課職員は「感染予防で設置した際は、火災の危険までは考えていなかったはず」としたうえで「費用はかさむが、難燃性、不燃性のシートを使うなど、今一度、火災予防の観点から見直してほしい」と話している。
 この件で、大阪市消防本部は2日「新型コロナウイルス対策にひそむ火災リスク」と題した動画を「YouTube」に公開した。
 厨房のコンロ近くにあったビニールシートへの引火▽使うガスコンロ近くでのテーブルのアルコール消毒による引火▽手指消毒直後の喫煙による引火-の危険性を、消防職員による実演で公開している。
 大阪市消防本部予防課は「コロナの第2波、第3波の感染予防に注意しながら、火災予防にも心がけて」と呼び掛けている。
(山田一晶)

ビニールシートに引火する様子を再現した大阪市消防本部の動画=YouTubeから
ビニールシートに引火する様子を再現した大阪市消防本部の動画=YouTubeから

カテゴリー:社会・経済

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