豊橋特別支援学校で南LC寄贈品活躍

　豊橋南ライオンズクラブ（石井伸治会長）が今年度、県立豊橋特別支援学校（白濱菜穂子校長）に寄贈した車椅子の消毒時に使う滑り止めマットと、横になったまま活動する児童生徒用のパーテーションが大活躍している。
　新型コロナウイルス感染予防のため、登校時など校舎内に入る際には、外靴同様に車椅子の消毒が欠かせない。玄関口に消毒液を含ませたタオルを置き、その上を歩いたり、車輪を走らせたりするのだが、使っているうちにタオルがよれてしまったり、タオルからにじみ出た液で玄関先がびしょ濡れになってしまうのが悩みの種だった。
　また、横になったままの児童生徒にも、飛まつ防止等の目的で顔の周りに間仕切りを必要としており、教員があり合わせの文具を立てかけるなど苦心していた。
　そんな中で協力を申し出たのが、７月に新年度を迎えた豊橋南ライオンズクラブ。例年、同校と豊橋聾学校のイベント等を支援しており、昨年度からはマスクや消毒液の寄贈も続けている。
　新型コロナの影響で、学校の催しが中止や縮小となったため、役員らが就任時に両校を訪れ、「何か手伝えることを」と声をかけていた。豊橋聾学校では校舎に手作りの網戸を設置。同校には要望を聞き、会員ら手作りのパーテーションとマットをそれぞれ用意した。いずれも学校との打ち合わせを重ね、きめ細やかな配慮で仕上げたものだ。
　消毒用マットは車椅子が通ってもタオルが動かず、防水のため玄関先が濡れることもないと大助かり。パーテーションは額縁の枠を折り畳めるようにつなぎ合わせたもので、透明32、半透明20と２種類を寄贈し、用途で使い分けている。
　「シートは滑り止め加工で、消毒液を染み込ませたタオルがよれにくい。簡易間仕切りは折り畳みもでき、外枠以外が透明になっていますので、子どもたちの目線も遮りません。マットの上で自立活動を行う際などとても重宝しています」と白濱校長。年度当初、当時入手困難だった消毒液を寄贈したこともあり「地域に、本校のことをいつも気にかけてくださる応援団がいることに感謝しています」と話していた。
【田中博子】