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7、8日の演劇公演へ高校生ら通し稽古

「Yに浮かぶ」の通し稽古=プラットで3日
「Yに浮かぶ」の通し稽古=プラットで3日
公演のチラシ
公演のチラシ

 豊橋市西小田原町の穂の国とよはし芸術劇場で3日夜、「高校生と創る演劇 Yに浮かぶ」の通し稽古があった。オーディションを経た12人の高校生が、本番さながらの熱演を披露した。7、8の両日に公演がある。
 脚本と演出は、創作ユニット「mizhen」を代表する藤原佳奈さん。物語の舞台は架空の都市「Y」。ここに生き、死んでいった人々。それを語り継いだ人。そして、誰の話にも残らなかった人。ただ大地や自然、環境は残り、すべてを受け止めている。今、確かに生きている高校生が、教室を、街を舞台に語り合う。舞台スタッフも7人の高校生が務める。
 「Y」の実体は豊橋市だ。それと思わせる描写もある。そしてストーリーの中に、豊橋に伝わる民話が織り込まれている。石巻山と本宮山の「山の背比べ」、牛川町の朝倉川に残る「お弓橋」、杉山校区の「傾城塚」、高師口交差点の「十三本塚悲話」がそれだ。舞台上でも高校生がその地を訪ね、民話の中の人々を追い求めるシーンが登場する。藤原さんが現場に赴いたり、語り部の話を聞きに行ったりと、調査を重ねて執筆した。
 藤原さんは「コロナ禍の影響も大きく、訃報を耳にすることが増えたからか、生きている不思議さや、人間という奇妙さに思いをはせることが増えました。今回の作品は、豊橋の民話をリサーチし、豊橋という土地と、集まった高校生に当て書きをしました。今ここでしか体験できない時間を、味わっていただきたいと思っています」などとメッセージを寄せている。
 7日は午後1時と午後6時、8日は午後1時と午後5時開演でチケット発売中。日時指定で全席自由。一般2000円、25歳以下1000円、高校生以下500円。問い合わせはプラットチケットセンター(0532・32・3090)。
【山田一晶】

 豊橋市西小田原町の穂の国とよはし芸術劇場で3日夜、「高校生と創る演劇 Yに浮かぶ」の通し稽古があった。オーディションを経た12人の高校生が、本番さながらの熱演を披露した。7、8の両日に公演がある。
 脚本と演出は、創作ユニット「mizhen」を代表する藤原佳奈さん。物語の舞台は架空の都市「Y」。ここに生き、死んでいった人々。それを語り継いだ人。そして、誰の話にも残らなかった人。ただ大地や自然、環境は残り、すべてを受け止めている。今、確かに生きている高校生が、教室を、街を舞台に語り合う。舞台スタッフも7人の高校生が務める。
 「Y」の実体は豊橋市だ。それと思わせる描写もある。そしてストーリーの中に、豊橋に伝わる民話が織り込まれている。石巻山と本宮山の「山の背比べ」、牛川町の朝倉川に残る「お弓橋」、杉山校区の「傾城塚」、高師口交差点の「十三本塚悲話」がそれだ。舞台上でも高校生がその地を訪ね、民話の中の人々を追い求めるシーンが登場する。藤原さんが現場に赴いたり、語り部の話を聞きに行ったりと、調査を重ねて執筆した。
 藤原さんは「コロナ禍の影響も大きく、訃報を耳にすることが増えたからか、生きている不思議さや、人間という奇妙さに思いをはせることが増えました。今回の作品は、豊橋の民話をリサーチし、豊橋という土地と、集まった高校生に当て書きをしました。今ここでしか体験できない時間を、味わっていただきたいと思っています」などとメッセージを寄せている。
 7日は午後1時と午後6時、8日は午後1時と午後5時開演でチケット発売中。日時指定で全席自由。一般2000円、25歳以下1000円、高校生以下500円。問い合わせはプラットチケットセンター(0532・32・3090)。
【山田一晶】

「Yに浮かぶ」の通し稽古=プラットで3日
「Yに浮かぶ」の通し稽古=プラットで3日
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カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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