新たなコロナ感染者県内143人で「第3波」認定

豊橋4人、豊川3人、蒲郡と田原各1人がコロナ感染

　県は12日、この日新たに１４３人が新型コロナウイルスの陽性判定されたと発表した。１００人超えは３日連続。県は10月21日以降を「第３波」と認定した。この期間では最多の感染者数になった。
　１４３人の地域別内訳は県所管が50人、名古屋市が84人、豊橋市が４人、岡崎市が３人、名古屋市が２人。豊橋市は20～50代の男女で、１人はクラスター（感染者集団）が発生した松葉町のパブ「ＥＤＥＮ」関係の感染者の濃厚接触者。他に豊川市で男女３人、蒲郡市と田原市で男性各１人の感染が確認された。
　また蒲郡市は市内の公立保育園に通う園児が感染したため、13日から３日間、臨時休園にすると発表した。
　一方、11日に陽性判定された１０４人の地域別内訳は、名古屋市が52人。東三河は豊橋市と豊川市が各１人、蒲郡市が６人だった。年代別内訳は、40代が19人、30代が18人、20代が17人など。
　10月21日から11月11日までの感染者数は１３８９人となった。30代以下の割合は51・８％。感染経路不明者は41・５％。この期間の重症、中等症の患者の割合は11・３％。死者は２人増えて１００人になった。
　11日現在の入院は２１２人、入院調整中は11人、自宅療養は３４８人、軽症患者か無症状の人向けの施設入所は１６７人。
【山田一晶】

東海3県知事が共同緊急メッセージ

　大村秀章知事と岐阜県の古田肇、三重県の鈴木英敬の両知事は12日、新型コロナウイルス対策のテレビ会議を開いた。東海３県でも感染者が急増していることを受け「年末に向け、第３波が本格的に到来している」として、最大限の警戒をするよう呼び掛ける共同緊急メッセージを出した。
　家庭内にウイルスを持ち込まないよう基本的な感染防止対策の継続をすること▽年末年始を控え、大人数や長時間の飲食、飲酒を伴う懇親会などは十分に警戒すること▽クリスマス、初日の出など季節行事に参加する時は基本的な感染防止対策を徹底すること－などが内容。
　また、３県で情報を共有し連携することで合意した。
（後藤康之）