CFで飼い主のいない猫を守る
東三河で地域猫活動に取り組む市民団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」が、クラウドファンディング(CF)を始めた。飼い主のいない猫(野良猫)を保護し、不妊・去勢手術をして18年。寄せられた浄財は、病気やけがをした猫が生活する「シェルター」の運営資金に充てられる。
「捨て猫、野良猫、虐待、殺処分ゼロ」を目標に活動している。代表の古橋幸子さんによると、CFは2016年から開始し、今回で5回目。例年、全国から多くの資金が寄せられている。
ただ、猫に関する相談が増え、不妊・去勢手術や保護する猫、餌をやる猫や保護猫の数も膨大な数になった。現在、メンバー36人が面倒をみている猫は558匹。メンバーは無償で活動しているが、今年の総運営費は12月段階で約1700万円になっているという。
このため、ハーツが管理しているシェルターの一つの運営費の一部を支えてもらうことになった。ここにいる猫は昨年の78匹から94匹に増えた。固定費として家賃、光熱費と餌、トイレの砂が必要で、さらに多額の医療費がかかる。がんになれば抗がん剤も投与する。入院、通院する猫も少なくない。このシェルターの今年の運営費は900万円を上回った。
ハーツは、猫の引き取りはしていない。それでも2002年からこれまで、4900匹に猫の不妊・去勢手術をし、保護した成猫と子猫は2400匹に達した。そして1950匹が新しい飼い主に引き取られた。
9月にシェルターの内部を見せてもらった。1階の台所には、猫のリストが貼ってあり、投薬や排便のチェックリストが作ってある。成猫は引き取り手が少なく、保護されてから6~7年になる猫もいる。
今年は新型コロナウイルス禍の影響か、捨て猫が増えたという。また、活動に理解を示してくれた人の中にも経済的に困窮する人も出てきた。例年以上に、支援が必要とされている。
古橋さんは「野良猫トラブルは社会問題になっている。地域の自治会などで『地域猫』にしっかり取り組んでいけるようになってほしい」とコメントした。
寄付はクラウドファンディングサイト=QRコード=から。期限は来年3月12日まで。活動の様子を撮影した動画もある。
【山田一晶】
東三河で地域猫活動に取り組む市民団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」が、クラウドファンディング(CF)を始めた。飼い主のいない猫(野良猫)を保護し、不妊・去勢手術をして18年。寄せられた浄財は、病気やけがをした猫が生活する「シェルター」の運営資金に充てられる。
「捨て猫、野良猫、虐待、殺処分ゼロ」を目標に活動している。代表の古橋幸子さんによると、CFは2016年から開始し、今回で5回目。例年、全国から多くの資金が寄せられている。
ただ、猫に関する相談が増え、不妊・去勢手術や保護する猫、餌をやる猫や保護猫の数も膨大な数になった。現在、メンバー36人が面倒をみている猫は558匹。メンバーは無償で活動しているが、今年の総運営費は12月段階で約1700万円になっているという。
このため、ハーツが管理しているシェルターの一つの運営費の一部を支えてもらうことになった。ここにいる猫は昨年の78匹から94匹に増えた。固定費として家賃、光熱費と餌、トイレの砂が必要で、さらに多額の医療費がかかる。がんになれば抗がん剤も投与する。入院、通院する猫も少なくない。このシェルターの今年の運営費は900万円を上回った。
ハーツは、猫の引き取りはしていない。それでも2002年からこれまで、4900匹に猫の不妊・去勢手術をし、保護した成猫と子猫は2400匹に達した。そして1950匹が新しい飼い主に引き取られた。
9月にシェルターの内部を見せてもらった。1階の台所には、猫のリストが貼ってあり、投薬や排便のチェックリストが作ってある。成猫は引き取り手が少なく、保護されてから6~7年になる猫もいる。
今年は新型コロナウイルス禍の影響か、捨て猫が増えたという。また、活動に理解を示してくれた人の中にも経済的に困窮する人も出てきた。例年以上に、支援が必要とされている。
古橋さんは「野良猫トラブルは社会問題になっている。地域の自治会などで『地域猫』にしっかり取り組んでいけるようになってほしい」とコメントした。
寄付はクラウドファンディングサイト=QRコード=から。期限は来年3月12日まで。活動の様子を撮影した動画もある。
【山田一晶】