文字の大きさ

山田もと生誕100年イベント

「水の歌」の演劇を披露する児童=市文化会館で
「水の歌」の演劇を披露する児童=市文化会館で
生前のエピソードや文筆活動などで振り返った座談会=同
生前のエピソードや文筆活動などで振り返った座談会=同

 田原市出身の児童文学作家、山田もと(1920~2004年)の生誕100年事業「もとばあちゃんが残したたはらの民話」(市中央図書館主催)が20日、市文化会館であり、小学生による演劇や関係者の座談会などで足跡をたどった。
 旧渥美郡神戸村大草志田(現・大草町)の出身で、小学校教員や茶華道師範、公職など多彩な顔で地域から慕われた。豊川用水通水までの暮らしを描いた「水の歌」(81年)で知られる。民話保存活動では地域機関誌への寄稿も多い。
 この日は大草小学校児童が「水の歌」の演劇を披露した。渇水地帯だった大草村へ嫁いだ主人公しまの視点で描いた。用水への村民の期待、通水で発展した農業、その一方で忘れられる水のありがたみなどを表した。
 関係者座談会では、野田尋常小学校(当時)や茶華道の教え子らがエピソードや活動の功績などを振り返った。
 茶華道を教わった伊藤里枝さんは「いつもにこっとした笑顔の印象しかない」と懐かしみ、大草校区の藤原喜郎さんは「記念事業では地元以外から関心を寄せられた」と振り返った。
 小学校と茶華道で師弟関係にあった花井悦子さんは「この世界に導いてくれた先生に感謝し、亡くなった後の教室を受け継ぐ決意ができた」としのんだ。
 ほか、成章高校演劇部による著作の朗読、郷土史家で東三河の民話に詳しい内浦有美さんの講演もあった。
【加藤広宣】

 田原市出身の児童文学作家、山田もと(1920~2004年)の生誕100年事業「もとばあちゃんが残したたはらの民話」(市中央図書館主催)が20日、市文化会館であり、小学生による演劇や関係者の座談会などで足跡をたどった。
 旧渥美郡神戸村大草志田(現・大草町)の出身で、小学校教員や茶華道師範、公職など多彩な顔で地域から慕われた。豊川用水通水までの暮らしを描いた「水の歌」(81年)で知られる。民話保存活動では地域機関誌への寄稿も多い。
 この日は大草小学校児童が「水の歌」の演劇を披露した。渇水地帯だった大草村へ嫁いだ主人公しまの視点で描いた。用水への村民の期待、通水で発展した農業、その一方で忘れられる水のありがたみなどを表した。
 関係者座談会では、野田尋常小学校(当時)や茶華道の教え子らがエピソードや活動の功績などを振り返った。
 茶華道を教わった伊藤里枝さんは「いつもにこっとした笑顔の印象しかない」と懐かしみ、大草校区の藤原喜郎さんは「記念事業では地元以外から関心を寄せられた」と振り返った。
 小学校と茶華道で師弟関係にあった花井悦子さんは「この世界に導いてくれた先生に感謝し、亡くなった後の教室を受け継ぐ決意ができた」としのんだ。
 ほか、成章高校演劇部による著作の朗読、郷土史家で東三河の民話に詳しい内浦有美さんの講演もあった。
【加藤広宣】

「水の歌」の演劇を披露する児童=市文化会館で
「水の歌」の演劇を披露する児童=市文化会館で
生前のエピソードや文筆活動などで振り返った座談会=同
生前のエピソードや文筆活動などで振り返った座談会=同

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR