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豊橋で吉田塾の例会 矢部さんが「7分間の奇跡」語る

講演する矢部さん=豊橋市西松山町で
講演する矢部さん=豊橋市西松山町で
テッセイの清掃作業の様子(同社HPから)
テッセイの清掃作業の様子(同社HPから)

 若手経営者らによる政治、経済、経営の勉強会「吉田塾」(塾長=山本明彦・元副金融担当相)は22日夕、豊橋市西松山町の事務所で第120回例会を開いた。講師は「JR東日本テクノハートTESSEI」(テッセイ)の元おもてなし創造部長、矢部輝夫さん(73)。終点に着いた新幹線車内を折り返し発車までの7分間で清掃する会社だ。清掃員が誇りを持って働けるよう職場環境を変えた逸話などを語った。
 矢部さんは1966年国鉄入社、民営化後のJR東日本で、重点安全設備投資計画の策定などを担当し、同社の安全施策の根本を築いた。2005年に退社後も「経験の伝承者(安全の語り部)」として、若手社員の指導に当たった。
 新幹線の清掃を担当する鉄道整備(現テッセイ)に再就職し、3K(きつい、汚い、危険)の職場イメージ脱却を目指した。現在は神奈川県藤沢市で合同会社「おもてなし創造カンパニー」代表を務める。
 矢部さんは、新幹線車内清掃について「7分間の奇跡」と呼ばれるようになった経緯を説明した。
 職場づくりでは、一つのミスにスポットを当てて課題解決するだけでなく、スタッフの良い行為をリポートする「エンジェル・リポート」を導入したことを紹介。「スタッフ同士が認め合い、ほめ合うことで絆をつくる。コミュニケーションも深まる」と解説した。
 スタッフのやる気にもつながり、新幹線到着時のお辞儀を改善したり、車内トイレでの落とし物の迅速な対応をしたりするなど、乗客からほめられるようになったことを紹介した。
 例会に参加した会社役員が「定期的に短時間ミーティングをするとマンネリ化しないのか」と質問した。矢部さんは「出席者でテーマを決めておけば議題はいくつでもある。現場には課題がいっぱいあるから尽きないと思う。上司のバックアップも必要」とアドバイスした。
【安藤聡】

 若手経営者らによる政治、経済、経営の勉強会「吉田塾」(塾長=山本明彦・元副金融担当相)は22日夕、豊橋市西松山町の事務所で第120回例会を開いた。講師は「JR東日本テクノハートTESSEI」(テッセイ)の元おもてなし創造部長、矢部輝夫さん(73)。終点に着いた新幹線車内を折り返し発車までの7分間で清掃する会社だ。清掃員が誇りを持って働けるよう職場環境を変えた逸話などを語った。
 矢部さんは1966年国鉄入社、民営化後のJR東日本で、重点安全設備投資計画の策定などを担当し、同社の安全施策の根本を築いた。2005年に退社後も「経験の伝承者(安全の語り部)」として、若手社員の指導に当たった。
 新幹線の清掃を担当する鉄道整備(現テッセイ)に再就職し、3K(きつい、汚い、危険)の職場イメージ脱却を目指した。現在は神奈川県藤沢市で合同会社「おもてなし創造カンパニー」代表を務める。
 矢部さんは、新幹線車内清掃について「7分間の奇跡」と呼ばれるようになった経緯を説明した。
 職場づくりでは、一つのミスにスポットを当てて課題解決するだけでなく、スタッフの良い行為をリポートする「エンジェル・リポート」を導入したことを紹介。「スタッフ同士が認め合い、ほめ合うことで絆をつくる。コミュニケーションも深まる」と解説した。
 スタッフのやる気にもつながり、新幹線到着時のお辞儀を改善したり、車内トイレでの落とし物の迅速な対応をしたりするなど、乗客からほめられるようになったことを紹介した。
 例会に参加した会社役員が「定期的に短時間ミーティングをするとマンネリ化しないのか」と質問した。矢部さんは「出席者でテーマを決めておけば議題はいくつでもある。現場には課題がいっぱいあるから尽きないと思う。上司のバックアップも必要」とアドバイスした。
【安藤聡】

講演する矢部さん=豊橋市西松山町で
講演する矢部さん=豊橋市西松山町で
テッセイの清掃作業の様子(同社HPから)
テッセイの清掃作業の様子(同社HPから)

カテゴリー:社会・経済

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