コロナ新規陽性者 県内最多364人、豊橋は17人

　県は６日、新たに３６４人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。一日あたりの陽性者が３００人を超えるのは初めてで、過去最多。都内でも同じく過去最多となる１５９１人の陽性が確認されている。国は緊急事態宣言について７日にも決定する見通しだ。前日より急増した数値を受けて大村秀章知事は６日「国への緊急事態宣言の発令の要請も視野に入れて検討せざるを得ない」と強い危機感をにじませた。
　３６４人の管轄保健所別内訳は、県管轄が１６２人、名古屋市が１５０人、豊橋市が17人、岡崎市が12人、豊田市が22人。このうち、県管轄、名古屋市、豊田市は過去最多となった。
　豊橋市は10歳未満女児１、20代男性３、20代女性２、30代男性２、40代男性１、40代女性１、50代男性２、50代女性３、60代女性１、80代女性１。このうち、50代男性、50代女性、60代女性の計３人は、クラスター（感染者集団）が発生している市内の高齢者施設の関係者。このクラスターの陽性者は計27人となった。他に３人が自発的に検査を受けたが濃厚接触者だった。
　一方、５日に陽性と発表された２７３人の地域別内訳は、名古屋市が93人。東三河は豊橋市の19人のほか、豊川市が10代男性１、20代男性１、80代男性１▽蒲郡市が10代男性１▽田原市が30代男性１。３市の５人で感染経路が分かっているのは１人だった。
　年代別内訳は、20代が54人、40代が53人、30代が39人、50代が34人、60代が26人など。
　県が７日間の平均値で示す指標によると、新規陽性者数は２１３・４人（厳重警戒）、入院患者数は６５７・７人（危険）、陽性率は７・８％（警戒）、重症者数は39・０人（厳重警戒）、新規陽性者のうち高齢者数は42・６人（危険）となっている。
　10月21日から１月５日までの第３波の陽性者は１万１７４８人となった。70代以上の割合は16・１％、感染経路不明者は43・８％。
　この期間の重症、中等症の患者の割合は10・９％。死者は７人増えて２３９人となった。
　５日現在の入院は６４９人、入院調整は27人、軽症か無症状の人向けの施設入所は２３２人、自宅療養は１３２９人。
【山田一晶】