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豊橋鬼祭アプリ活用、中止の「門寄り」追体験

門寄りのルート上に現れた赤鬼のAR画像(提供)
門寄りのルート上に現れた赤鬼のAR画像(提供)
門寄りで氏子宅を訪れる現実の赤鬼
門寄りで氏子宅を訪れる現実の赤鬼

 豊橋市八町通3の安久美神戸神明社の「豊橋鬼祭」の見どころを、ウェブで追体験できるシステムを豊橋技術科学大学の研究グループが開発した。実証実験を基に、赤鬼たちの行動記録やカメラの映像を連動。AR(拡張現実)の空間で、鬼が氏子宅を訪ねて回る「門寄り」の様子を再現する。本来の鬼祭の予定日の11日に配信する。
 大村廉准教授、水谷晃啓准教授らの研究グループが開発した。門寄りのルート上で赤鬼と天狗の位置情報を把握する追跡アプリ「おにどこ」を使った実証実験を3年前から続けていた。
 今年の豊橋鬼祭は2月10、11の両日に開催予定。コロナ禍で神事のみに簡略化され、実証実験ができなくなったため、まつりの雰囲気を体験できるシステム開発に変えた。
 システムには昨年の実験データを活用した。赤鬼と天狗のGPSデータに、360度カメラで撮ったストリートビュー映像を連動させた。空間再現にあたり、カメラを載せた赤鬼人形を使い、門寄りのルートを歩いて映像を記録した。
 今回は門寄りがある予定だった11日、神事を終えた同じ時刻に、ウェブサイトでこの模様を公開する。ルート上なら自宅玄関先など、時間や場所を自由に選んで赤鬼を呼べる。
 水谷准教授は一連の研究で「人々の行動様式などを捉えられる。生活様式が大きく変わったコロナ後の都市空間づくりにも活用できる」と展望を示した。
【加藤広宣】

 豊橋市八町通3の安久美神戸神明社の「豊橋鬼祭」の見どころを、ウェブで追体験できるシステムを豊橋技術科学大学の研究グループが開発した。実証実験を基に、赤鬼たちの行動記録やカメラの映像を連動。AR(拡張現実)の空間で、鬼が氏子宅を訪ねて回る「門寄り」の様子を再現する。本来の鬼祭の予定日の11日に配信する。
 大村廉准教授、水谷晃啓准教授らの研究グループが開発した。門寄りのルート上で赤鬼と天狗の位置情報を把握する追跡アプリ「おにどこ」を使った実証実験を3年前から続けていた。
 今年の豊橋鬼祭は2月10、11の両日に開催予定。コロナ禍で神事のみに簡略化され、実証実験ができなくなったため、まつりの雰囲気を体験できるシステム開発に変えた。
 システムには昨年の実験データを活用した。赤鬼と天狗のGPSデータに、360度カメラで撮ったストリートビュー映像を連動させた。空間再現にあたり、カメラを載せた赤鬼人形を使い、門寄りのルートを歩いて映像を記録した。
 今回は門寄りがある予定だった11日、神事を終えた同じ時刻に、ウェブサイトでこの模様を公開する。ルート上なら自宅玄関先など、時間や場所を自由に選んで赤鬼を呼べる。
 水谷准教授は一連の研究で「人々の行動様式などを捉えられる。生活様式が大きく変わったコロナ後の都市空間づくりにも活用できる」と展望を示した。
【加藤広宣】

門寄りのルート上に現れた赤鬼のAR画像(提供)
門寄りのルート上に現れた赤鬼のAR画像(提供)
門寄りで氏子宅を訪れる現実の赤鬼
門寄りで氏子宅を訪れる現実の赤鬼

カテゴリー:社会・経済

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