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豊川でドゥシャン・カーライの貴重な作品集披露

ドゥシャン・カーライの「七つの大罪」=平八郎ミュージアムで
ドゥシャン・カーライの「七つの大罪」=平八郎ミュージアムで

 豊川市豊津町の平八郎ミュージアムで、特別常設展示「ドゥシャン・カーライ『七つの大罪』」が開かれている。「不思議の国のアリス」シリーズや「アンデルセン童話」の挿絵などで知られるスロバキアを代表する画家で版画家、カーライによる細密な銅版画を紹介している。14日まで(金~日曜営業)。
 カーライは1948年生まれの72歳。プラチスラヴァ美術大学を卒業、「プラチスラヴァ絵本原画ビエンナーレグランプリ『不思議の国のアリス』」「国際アンデルセン賞 画家賞」「国連ユニセフ賞」など受賞を重ねている。今展では、世界に20部しかないという作品集「七つの大罪」(2008年、私家版)を初披露した。
 キリスト教の「七つの大罪」である「嫉妬 Envy」「怠惰 Sloth」「暴食 Gluttony」「強欲 Greed」「憤怒 Anger」「色欲 Lust」「傲慢 Pride」をユーモラスかつシニカルに描いた7作に、表紙を加えた8点を壁面に並べた。さらに、80年代の作品「作動する機械の解剖学的切断Ⅰ」「ルイス・キャロルに捧ぐⅠ」「センチネラの領域」の3点も展示した。スロバキアが共産党体制下にあった80年代の作品からは作者の抑圧された思いが感じ取れる。
 「シュールで幻想的な絵柄が魅力的。あまり作品が流通しておらず、この地域での展示は珍しい。世界観を楽しんでほしい」と近藤平八郎館長は語る。会場には、カーライの作品11点以外にも関連作品として、大野きこ、出店久夫、川原田徹、アレン・ジャンヌといった国内外の作家による版画、細密なペン画計9点も並べている。
【田中博子】

 豊川市豊津町の平八郎ミュージアムで、特別常設展示「ドゥシャン・カーライ『七つの大罪』」が開かれている。「不思議の国のアリス」シリーズや「アンデルセン童話」の挿絵などで知られるスロバキアを代表する画家で版画家、カーライによる細密な銅版画を紹介している。14日まで(金~日曜営業)。
 カーライは1948年生まれの72歳。プラチスラヴァ美術大学を卒業、「プラチスラヴァ絵本原画ビエンナーレグランプリ『不思議の国のアリス』」「国際アンデルセン賞 画家賞」「国連ユニセフ賞」など受賞を重ねている。今展では、世界に20部しかないという作品集「七つの大罪」(2008年、私家版)を初披露した。
 キリスト教の「七つの大罪」である「嫉妬 Envy」「怠惰 Sloth」「暴食 Gluttony」「強欲 Greed」「憤怒 Anger」「色欲 Lust」「傲慢 Pride」をユーモラスかつシニカルに描いた7作に、表紙を加えた8点を壁面に並べた。さらに、80年代の作品「作動する機械の解剖学的切断Ⅰ」「ルイス・キャロルに捧ぐⅠ」「センチネラの領域」の3点も展示した。スロバキアが共産党体制下にあった80年代の作品からは作者の抑圧された思いが感じ取れる。
 「シュールで幻想的な絵柄が魅力的。あまり作品が流通しておらず、この地域での展示は珍しい。世界観を楽しんでほしい」と近藤平八郎館長は語る。会場には、カーライの作品11点以外にも関連作品として、大野きこ、出店久夫、川原田徹、アレン・ジャンヌといった国内外の作家による版画、細密なペン画計9点も並べている。
【田中博子】

ドゥシャン・カーライの「七つの大罪」=平八郎ミュージアムで
ドゥシャン・カーライの「七つの大罪」=平八郎ミュージアムで

カテゴリー:社会・経済

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