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豊橋出身の中田さん国際コイン・デザイン最優秀

受賞した中田さん(いずれも提供)
受賞した中田さん(いずれも提供)
最優秀賞の「危機の終息から希望の未来へ」のデザイン
最優秀賞の「危機の終息から希望の未来へ」のデザイン

 豊橋市出身の日本画家で造形家の中田晋一さん(50)が、独立行政法人造幣局が開いた「国際コイン・デザイン・コンペティション2020」の一般部門で最優秀賞を受賞した。
 1998年から国内外からデザインを募り、貨幣デザインの芸術性の向上に寄与する取り組みとして続く。一般と学生の2部門がある。
 一般部門はポーランド、イタリアなど8カ国から37作品が寄せられた。学生部門は373作品。
 中田さんは10年前に精密鋳造原型の技術習得のために初めて出品し、最優秀賞に選ばれている。今回は新型コロナウイルス禍の中、疫病撃退の願いを込めてデザインした。
 作品は「危機の終息から希望の未来へ」とのタイトル。 2020年が単なる危機の年ではなく、人類が知恵と希望、絆の力によって危機を乗り越え、新たな時代が始まった年として記念に残したいと考えた。
 表には妖怪「アマビエ」が刻印されている。疫病撃退の思いを世界中に届けたいとの思いを込めた。思いが強くなり、細かく複雑なデザインとなって苦労したという。妖怪の表情や毛、うろこなどを細密に表現した。裏は光を象徴する放射線の上に細い筆記体の英文字が重なっている。
 下部にかご状に編んだようなリボン結びが施されている。東日本大震災時の支援国に感謝の気持ちをメダルで送るプロジェクト「東北復興記念メダルプロジェクト」に参加している。リボン結びは「編む」「包み込む」「結ぶ」を象徴するデザインだ。二つのメダルをリンクさせ、感謝の気持ちと全世界が力を合わせて難局を乗り越えて絆を深めていこうというメッセージになっている。デザインと原型制作で約2カ月半かかった。
 中田さんは「大変名誉な賞を頂きました。1日も早く事態が終息することを願って制作しました。今後も皆さんに喜ばれる作品作りをしていきたいと思います」と話した。
【林大二朗】

 豊橋市出身の日本画家で造形家の中田晋一さん(50)が、独立行政法人造幣局が開いた「国際コイン・デザイン・コンペティション2020」の一般部門で最優秀賞を受賞した。
 1998年から国内外からデザインを募り、貨幣デザインの芸術性の向上に寄与する取り組みとして続く。一般と学生の2部門がある。
 一般部門はポーランド、イタリアなど8カ国から37作品が寄せられた。学生部門は373作品。
 中田さんは10年前に精密鋳造原型の技術習得のために初めて出品し、最優秀賞に選ばれている。今回は新型コロナウイルス禍の中、疫病撃退の願いを込めてデザインした。
 作品は「危機の終息から希望の未来へ」とのタイトル。 2020年が単なる危機の年ではなく、人類が知恵と希望、絆の力によって危機を乗り越え、新たな時代が始まった年として記念に残したいと考えた。
 表には妖怪「アマビエ」が刻印されている。疫病撃退の思いを世界中に届けたいとの思いを込めた。思いが強くなり、細かく複雑なデザインとなって苦労したという。妖怪の表情や毛、うろこなどを細密に表現した。裏は光を象徴する放射線の上に細い筆記体の英文字が重なっている。
 下部にかご状に編んだようなリボン結びが施されている。東日本大震災時の支援国に感謝の気持ちをメダルで送るプロジェクト「東北復興記念メダルプロジェクト」に参加している。リボン結びは「編む」「包み込む」「結ぶ」を象徴するデザインだ。二つのメダルをリンクさせ、感謝の気持ちと全世界が力を合わせて難局を乗り越えて絆を深めていこうというメッセージになっている。デザインと原型制作で約2カ月半かかった。
 中田さんは「大変名誉な賞を頂きました。1日も早く事態が終息することを願って制作しました。今後も皆さんに喜ばれる作品作りをしていきたいと思います」と話した。
【林大二朗】

受賞した中田さん(いずれも提供)
受賞した中田さん(いずれも提供)
最優秀賞の「危機の終息から希望の未来へ」のデザイン
最優秀賞の「危機の終息から希望の未来へ」のデザイン

カテゴリー:社会・経済

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