助けてくれた若者にお礼を

歩道で転倒、重傷を負った豊川の男性

　豊川市の男性（81）が道路に倒れているところを助けてくれた高校生らしい３人を探している。重傷を負って救急搬送されたため、名前を聞けなかった。家族は「ありがとうとお礼を伝えたい」と東愛知新聞社に協力を求めた。
　男性は15日午後４時頃、豊川市中央通３の県道の歩道を歩いていた際、足を取られて転倒した。健康維持のために続けている日課の散歩。この日午前はジムでウオーキングをしていたが、歩き足らなかったので、再び外出したのだった。
　右手側から激しく倒れ込み、顔面を強打した。右腕を骨折し、歯が折れるなどして全治１カ月の重傷と診断されるほどのけがだった。目の前の自動車販売店は月曜休みで無人。車の交通量は多いが、駆け寄ってくる人がいない。男性はうずくまったまま、痛みに耐えていた。
　そこへ、高校生らしい男性が「大丈夫ですか」と声をかけた。１人は救急車を呼び、１人は「血が出ている」とティッシュペーパーをくれた。自転車に乗っていたように見えたがはっきりしない。制服と私服の人がいたように思うが、あやふやだ。
　ややあって救急車が到着し、男性は病院に運ばれた。救急隊員が通報した人に名前などを聴いていた記憶があるが、教えてもらえなかったという。
　男性と妻（79）は「その優しい心がうれしかった。せめてひと言、お礼を言いたい」と話している。
【山田一晶】

　東愛知新聞社は善意の３人を、男性に代わって探します。情報がありましたら本社（０５３２・32・３１１１）へ。