文字の大きさ

豊橋の葦毛湿原にマナー呼び掛ける注意看板

来場者にマナー順守を呼び掛ける葦毛湿原の注意看板㊨=岩崎町で
来場者にマナー順守を呼び掛ける葦毛湿原の注意看板㊨=岩崎町で
日常管理や外来種除去などに取り組む保護の会
日常管理や外来種除去などに取り組む保護の会
開花したサギソウ(提供)
開花したサギソウ(提供)

 豊橋市文化財センターは、県の天然記念物「葦毛(いもう)湿原」(岩崎町)に来場者にマナー順守を呼び掛ける注意看板を設けた。昨年はサギソウの球根が持ち込まれ、自生する固有種の生態系が破壊されそうになるなど、市と保全団体が警戒を強めている。大型連休の行楽客にも周知し、関心を持ってもらうと同時に喚起を促す考えだ。

 看板は第2駐車場と長尾池公園東側の2カ所に設置した。見学の注意点やマナーを11項目のピクトグラム(絵文字)で示し、湿原保護への協力を求めている。
 多くが日常生活でも必要な一般常識だが、植物の種子や苗の植え込みの禁止を呼び掛ける絵文字もある。昨年4月に雑種とみられるサギソウの球根が大量にまかれていたことを契機に、より視覚に訴える看板の設置に踏み切った。
 文化財センターによると昨年4月、外部から持ち込んだ園芸種の球根1200個余りが湿原にまかれた。保全グループが発見し、市で除去した球根を栽培したところ、一部で葉枯れや変色などがあった。
 サギソウは初夏に芽吹いて、7~9月に開花する。環境省のレッドデータでも準絶滅危惧に分類される。
 湿原では「葦毛湿原保護の会」が定期的に保全活動をし、外来種などを除去したり、案内チラシで違反行為に警鐘を鳴らしたりした。
 センターによると、他にも最近は写真撮影で木道から湿地へ踏み込む人や、ペットを連れて野生動物に病気を移すなどの行為も目立つ。大型連休で大勢の行楽客が訪れることが予想される。センターでは「生態系を壊すことのないよう、マナーは順守して」と呼び掛けている。
【加藤広宣】

 豊橋市文化財センターは、県の天然記念物「葦毛(いもう)湿原」(岩崎町)に来場者にマナー順守を呼び掛ける注意看板を設けた。昨年はサギソウの球根が持ち込まれ、自生する固有種の生態系が破壊されそうになるなど、市と保全団体が警戒を強めている。大型連休の行楽客にも周知し、関心を持ってもらうと同時に喚起を促す考えだ。

 看板は第2駐車場と長尾池公園東側の2カ所に設置した。見学の注意点やマナーを11項目のピクトグラム(絵文字)で示し、湿原保護への協力を求めている。
 多くが日常生活でも必要な一般常識だが、植物の種子や苗の植え込みの禁止を呼び掛ける絵文字もある。昨年4月に雑種とみられるサギソウの球根が大量にまかれていたことを契機に、より視覚に訴える看板の設置に踏み切った。
 文化財センターによると昨年4月、外部から持ち込んだ園芸種の球根1200個余りが湿原にまかれた。保全グループが発見し、市で除去した球根を栽培したところ、一部で葉枯れや変色などがあった。
 サギソウは初夏に芽吹いて、7~9月に開花する。環境省のレッドデータでも準絶滅危惧に分類される。
 湿原では「葦毛湿原保護の会」が定期的に保全活動をし、外来種などを除去したり、案内チラシで違反行為に警鐘を鳴らしたりした。
 センターによると、他にも最近は写真撮影で木道から湿地へ踏み込む人や、ペットを連れて野生動物に病気を移すなどの行為も目立つ。大型連休で大勢の行楽客が訪れることが予想される。センターでは「生態系を壊すことのないよう、マナーは順守して」と呼び掛けている。
【加藤広宣】

来場者にマナー順守を呼び掛ける葦毛湿原の注意看板㊨=岩崎町で
来場者にマナー順守を呼び掛ける葦毛湿原の注意看板㊨=岩崎町で
日常管理や外来種除去などに取り組む保護の会
日常管理や外来種除去などに取り組む保護の会
開花したサギソウ(提供)
開花したサギソウ(提供)

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR