コロナ禍の5連休始まる

　５連休の初日となる１日、東三河は午後に雷を伴う荒れた天気に見舞われたが、午前中は穏やかに晴れ、マスクをして外出する家族連れなどの姿が見られた。
　豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）は、天候の不順もあって客足はまばら。シャトルバス利用者も少なく、臨時駐車場が埋まるほどの人はなかった。
　それでもイベント目当てに訪れるカップルや家族連れは多く、新型コロナウイルス感染拡大防止のアナウンスが流れる中、空いている園内を楽しむ人がいた。
　市内在住の男性は「スケジュールの都合で来たが、天気が不安。雨が降ってくると雨宿りで密になりそうなので、早めに切り上げるかも」と不安げに空を見上げながら話した。
　また、同市のこども未来館ここにこでは１、２の両日で「ここにこ　アニマル・ペット　クラフト市」を企画。動物に特化したクラフト市の開催は初で、初日は開場前から家族連れらが列を作る人気ぶりだった。
　天候を鑑み、急きょ屋内イベントに変更。ウサギやクマ、リスから架空の生きものまで、動物をモチーフにしたスイーツや軽食、雑貨類など２日間で19店舗が出展。検温を終えた親子らがブースを回り、雑貨や菓子を購入したり、キッチンカーで買い求めた軽食を芝生広場で食べたりとのんびり過ごしていた。
　一方、豊橋駅周辺の中心市街地は、広小路通や水上ビルなどの商店街は、ふだんの週末と変わらない人出で落ち着いていた。
　豊橋駅は緊急事態宣言が出ていた昨年と違い、新幹線の切符を買い求める人が目立った。東西自由連絡通路の人の波も昨年より明らかに多い。
　ただ集客施設に近い駐車場は満車とまではいかなかったようだ。駅前大通３の地下駐車場パーク５００でも半分程度。運営する豊橋駐車場の片部雅光統括部長は「４月の入庫数は前年比20％近く伸びたが、まん延防止等重点措置で再び外出自粛ムードに。連休中はどうなるか分からない」と見通しは不透明だ。
　田原市伊良湖町の伊良湖旅客ターミナルでは、フェリーで神島や伊勢に向かう観光客でにぎわった。ターミナル駐車場ではサイクリングに来た人や家族連れらが施設を利用。また、神島に向かう運行船の桟橋には、船を待つ観光客が列をなしていた。
　恋路ヶ浜駐車場では市内外の人が多く訪れ、近くの飲食店で食事を楽しんだり、幸せの鐘で写真撮影などしていた。
【取材班】