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道の駅再発見「新城作手」

通信販売用の「金山寺みそ」を包む従業員=いずれも道の駅「つくで手作り村」で
通信販売用の「金山寺みそ」を包む従業員=いずれも道の駅「つくで手作り村」で
販路がなくなった高校のために販売中のみそ
販路がなくなった高校のために販売中のみそ

つくで手作り村

 新城市街地から国道301号の峠道を進むと標高500㍍の作手地区に道の駅「つくで手作り村」がある。地元産の農産物や五平餅の販売だけでなく、広場を走る鉄道模型、水路での魚つかみ捕り体験などが楽しめる。新型コロナウイルス禍では、通信販売などで経営の維持に努めた。
 今から1年前は緊急事態宣言下だった。竹下あけみ駅長は「ゴールデンウイークは年間を通じて一番売り上げが高まる時期。それが失われた」と振り返る。国や市から補助金を受けた。結局、2020年度の来場者数は約12万8700人。前年度より4%減だった。
 自社食品を通信販売し、新城市街地で対面販売や高齢者向けの宅食配達を始めた。
 敷地内には02年のオープン当初から「みそ」作りの工房がある。金山寺みそを自宅で作れる体験キット、試食用の少量のみそ販売を始めた。テレビの情報番組での紹介もあり、たちまち人気商品になった。試食用のみそ(450円)を通販で買い求める人もいる。「配達手数料が2倍以上するのに、買ってくれる人もいました。コロナのおかげで、通販を使うことに慣れた状況もあるのでは」と竹下駅長。運送会社の精算書欄は急増したという。
 また、店頭には工房のみそに、県立新城東(現新城有教館)作手校舎の高校生が作った「ぼたんこしょう」も並ぶ。販路が失われた生徒のための救済策だ。
 一方、看板商品の五平餅の昨年8月の売り上げは前年比1・5倍増になった。人々は、コロナ禍で「3密」を避け、三河の山間部へ訪れる傾向にあったようだ。
 竹下駅長は「新城市内は高齢者が多い。市外から来る人に懸念もある」と話す。「店頭や通信販売で知名度も上がり、リピーターも増えている。ただ、市外でのフェア出店はまだまだ。早く再開してほしい」と語る。
【安藤聡】

つくで手作り村

 新城市街地から国道301号の峠道を進むと標高500㍍の作手地区に道の駅「つくで手作り村」がある。地元産の農産物や五平餅の販売だけでなく、広場を走る鉄道模型、水路での魚つかみ捕り体験などが楽しめる。新型コロナウイルス禍では、通信販売などで経営の維持に努めた。
 今から1年前は緊急事態宣言下だった。竹下あけみ駅長は「ゴールデンウイークは年間を通じて一番売り上げが高まる時期。それが失われた」と振り返る。国や市から補助金を受けた。結局、2020年度の来場者数は約12万8700人。前年度より4%減だった。
 自社食品を通信販売し、新城市街地で対面販売や高齢者向けの宅食配達を始めた。
 敷地内には02年のオープン当初から「みそ」作りの工房がある。金山寺みそを自宅で作れる体験キット、試食用の少量のみそ販売を始めた。テレビの情報番組での紹介もあり、たちまち人気商品になった。試食用のみそ(450円)を通販で買い求める人もいる。「配達手数料が2倍以上するのに、買ってくれる人もいました。コロナのおかげで、通販を使うことに慣れた状況もあるのでは」と竹下駅長。運送会社の精算書欄は急増したという。
 また、店頭には工房のみそに、県立新城東(現新城有教館)作手校舎の高校生が作った「ぼたんこしょう」も並ぶ。販路が失われた生徒のための救済策だ。
 一方、看板商品の五平餅の昨年8月の売り上げは前年比1・5倍増になった。人々は、コロナ禍で「3密」を避け、三河の山間部へ訪れる傾向にあったようだ。
 竹下駅長は「新城市内は高齢者が多い。市外から来る人に懸念もある」と話す。「店頭や通信販売で知名度も上がり、リピーターも増えている。ただ、市外でのフェア出店はまだまだ。早く再開してほしい」と語る。
【安藤聡】

通信販売用の「金山寺みそ」を包む従業員=いずれも道の駅「つくで手作り村」で
通信販売用の「金山寺みそ」を包む従業員=いずれも道の駅「つくで手作り村」で
販路がなくなった高校のために販売中のみそ
販路がなくなった高校のために販売中のみそ

カテゴリー:社会・経済

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