道の駅「したら」オープン

　設楽町清崎に13日、道の駅「したら」がオープンした。横山光明町長らがテープカットで祝った。来場者は目当ての特産物を買い求めたり、新築の奥三河郷土館を見学したりした。
　「アグリステーションなぐら」（西納庫）と、「つぐ高原グリーンパーク」（津具）に続く町３カ所目の道の駅。国道２５７号沿いで町の南部に位置する。
　オープンセレモニーで横山町長は「町の新たな観光産業を起こし、地域の活性化を目指し整備した。南の玄関口として多くの人たちに来場してもらえるよう努めたい」とあいさつした。敷地内に展示する旧豊橋鉄道田口線車両の警笛が鳴った。
　12日に県内で緊急事態宣言が出たのを受け、駅の食堂や産直市場は入場前の検温があり、人数を各20人に制限した。列になって入た人々は、ホウレンソウや味付け鶏肉など特産品を買い求めた。岡崎市内から訪れた男性（66）は「開駅の瞬間を見届けたかった」と話した。
　駅長は横山町長が務める。町内は設楽ダムの本体や付け替え道路の工事が進む。「道路のルートも変わってくる。町を訪れる人たちへ正確な情報を伝えたい」と語った。
　施設の工事費は設楽ダム水源地地域振興対策事業として県と豊川（とよがわ）下流域５市が負担している。知事や各市長を招いて完工式を予定していたが、延期した。
【安藤聡】