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豊橋・吉田城跡の石垣修復工事始まる

修復工事とそれに伴う発掘調査が始まった石垣=吉田城跡で
修復工事とそれに伴う発掘調査が始まった石垣=吉田城跡で
豊橋・吉田城跡の石垣修復工事始まる

 経年劣化で2年前に石垣の一部が崩れた吉田城跡で、豊橋市の解体修復工事が始まった。解体に先駆け、石垣の内部構造を記録するための発掘調査も実施する。工事に伴い一部通行止めなど利用を制限し、来年1月頃の完工を目指す。
 修復する石垣は本丸広場を挟んだ鉄櫓(くろがねやぐら)の南東側、本丸東側にある「裏門」の一角に建つ。2019年6月に石垣下段に積んだ石2個が抜け落ちた。豪雨と、石垣上で育った大木の影響とみられる。
 石垣は高さ3㍍、崩落面は幅約6㍍。解体した石材を補修した上で積み直す。
 着工までの期間は、大木を切り落とし、足元を大型土のうで囲んで崩落を防ぐ応急措置を施した。現在は工事業者の入札準備中だ。
 市公園緑地課では、広場の一部を含む石垣の周囲をロープで囲い、立ち入り禁止とする。解体や積み直しの際は裏門付近の通行を制限する。
 工事に先駆けた発掘調査は、石垣の内部構造の記録が目的。石垣は約300年前の江戸中期のもので、地元の弓張山系で採取したチャートや石灰岩を「野面(のづら)積み」で築いた。
 市文化財センターによると、排水機能を高めるため裏側に小石などを詰めた「裏込め」と呼ばれる部分の周りに隠れている遺物などの確認と検証も進めたいという。
【加藤広宣】

 経年劣化で2年前に石垣の一部が崩れた吉田城跡で、豊橋市の解体修復工事が始まった。解体に先駆け、石垣の内部構造を記録するための発掘調査も実施する。工事に伴い一部通行止めなど利用を制限し、来年1月頃の完工を目指す。
 修復する石垣は本丸広場を挟んだ鉄櫓(くろがねやぐら)の南東側、本丸東側にある「裏門」の一角に建つ。2019年6月に石垣下段に積んだ石2個が抜け落ちた。豪雨と、石垣上で育った大木の影響とみられる。
 石垣は高さ3㍍、崩落面は幅約6㍍。解体した石材を補修した上で積み直す。
 着工までの期間は、大木を切り落とし、足元を大型土のうで囲んで崩落を防ぐ応急措置を施した。現在は工事業者の入札準備中だ。
 市公園緑地課では、広場の一部を含む石垣の周囲をロープで囲い、立ち入り禁止とする。解体や積み直しの際は裏門付近の通行を制限する。
 工事に先駆けた発掘調査は、石垣の内部構造の記録が目的。石垣は約300年前の江戸中期のもので、地元の弓張山系で採取したチャートや石灰岩を「野面(のづら)積み」で築いた。
 市文化財センターによると、排水機能を高めるため裏側に小石などを詰めた「裏込め」と呼ばれる部分の周りに隠れている遺物などの確認と検証も進めたいという。
【加藤広宣】

修復工事とそれに伴う発掘調査が始まった石垣=吉田城跡で
修復工事とそれに伴う発掘調査が始まった石垣=吉田城跡で
豊橋・吉田城跡の石垣修復工事始まる

カテゴリー:社会・経済

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