文字の大きさ

豊橋美博で「樹人会」が30回目の書展

会員の力作が並ぶ=豊橋市美術博物館で
会員の力作が並ぶ=豊橋市美術博物館で

 豊橋市在住の書道家浜野龍峰さんが主宰する書道団体「樹人会」の書展2021(東愛知新聞社など後援)が25日、豊橋市美術博物館で始まった。30回を記念し、会員の作品に加え浜野さんの「長恨歌の世界」を展示した。30日まで。
 同会は、古典から書の基本を学ぶことに力を入れており、手本を書き写す「臨書」を大切にする。どの作品も基本がしっかりしている。
 今回は中学生から80代のベテランまで20人が出品した。天野春風さんは「耐」を書いた。四十肩の痛みをこらえて作品を仕上げたといい、文字通り痛みに耐えたことが伝わってくる。伊藤芳琴さんの「酒旗風」は、さわやかな雰囲気。浜野さんの師匠、福瀬餓鬼さんが特別出品した「寛和」は楽しさが感じられる。
 長恨歌は、唐代の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を物語にした漢詩。浜野さんは全文840文字を分割し、さまざまな個性あふれる作品で表現した。文字の大小、余白、墨のにじみなど、書の表現方法を駆使した作品は見応え十分だ。
 浜野さんは「スマホで文字を打つ時代に、1000年以上の歴史がある筆で文字を書く魅力を伝えたい」と話す。
【竹下貴信】

 豊橋市在住の書道家浜野龍峰さんが主宰する書道団体「樹人会」の書展2021(東愛知新聞社など後援)が25日、豊橋市美術博物館で始まった。30回を記念し、会員の作品に加え浜野さんの「長恨歌の世界」を展示した。30日まで。
 同会は、古典から書の基本を学ぶことに力を入れており、手本を書き写す「臨書」を大切にする。どの作品も基本がしっかりしている。
 今回は中学生から80代のベテランまで20人が出品した。天野春風さんは「耐」を書いた。四十肩の痛みをこらえて作品を仕上げたといい、文字通り痛みに耐えたことが伝わってくる。伊藤芳琴さんの「酒旗風」は、さわやかな雰囲気。浜野さんの師匠、福瀬餓鬼さんが特別出品した「寛和」は楽しさが感じられる。
 長恨歌は、唐代の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を物語にした漢詩。浜野さんは全文840文字を分割し、さまざまな個性あふれる作品で表現した。文字の大小、余白、墨のにじみなど、書の表現方法を駆使した作品は見応え十分だ。
 浜野さんは「スマホで文字を打つ時代に、1000年以上の歴史がある筆で文字を書く魅力を伝えたい」と話す。
【竹下貴信】

会員の力作が並ぶ=豊橋市美術博物館で
会員の力作が並ぶ=豊橋市美術博物館で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR