豊橋RCが創立70周年記念式典

　今年度創立70周年を迎えた豊橋ロータリークラブ（権田隆実会長）の記念式典例会が29日、豊橋市駅前大通２のホテルアークリッシュ豊橋で開かれた。会員、来賓ら、オンライン出席者を含む約１００人が節目を祝い、一層の発展を祈念した。
　１９５０年８月に創立、多くのガバナーを輩出した歴史あるクラブ。新型コロナウイルス禍では、いち早く例会にオンライン会議システム「ＺＯＯＭ」を導入し、例会運営に力を入れてきた。
　「溌剌（はつらつ）　未来に、エールを－」を周年テーマに開いた式典では、権田会長が「長い歴史の中でよいものが生まれ、それを伝えるのが伝統だが、新しい伝統を作り出していくことも必要。今後も75周年、１００周年と当クラブが発展していけるよう祈念したい」とあいさつ。冨田佳央創立70周年記念事業実行委員長が、式典実現に向けた各会員の尽力に感謝するとともに、残りの事業である記念誌作成、講演会の開催に力を入れていくことを述べた。
　70周年記念事業として、豊橋市まちなか図書館用の木製書架一式の贈呈、ロータリー財団と米山奨学会への寄付、今月予定していた有森裕子氏を迎えた講演会を来年１月９日に開くことを発表。権田会長から浅井由崇市長へ書架の目録が渡された。書架はいくつもの木箱を自由にレイアウトできる人気の品だという。
　この10年に会長・幹事を務めた会員や在籍20年を迎えた会員に感謝状などを贈ったほか、来賓祝辞、クラブの10年間の歩みをまとめた映像も放映。出席者は会の歴史を感慨深く振り返った。
　式典は「手作り」を意識し、全員で紫色のマスクを着けたほか、生産や販売に携わる会員が寄せた逸品で引き出物を用意するなど、アットホームかつユニークな試みが随所に見られた。また、周年テーマに沿い、地元の未来ある音楽家３人を招き演奏機会も提供した。
【田中博子】