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豊川市が野良猫不妊・去勢費補助

手術を受ける前の野良猫の集団。23匹いたという(豊川市内で、提供)
手術を受ける前の野良猫の集団。23匹いたという(豊川市内で、提供)
捕獲された猫(同)
捕獲された猫(同)
手術を受ける前の猫=豊田市動物愛護センターで昨年10月
手術を受ける前の猫=豊田市動物愛護センターで昨年10月

 豊川市は昨年10月から、飼い主のいない猫(野良猫)に対する不妊・去勢手術費の補助事業を続けている。初年度は昨年10月~今年3月の半年間で102件の不妊手術と86件の去勢手術があった。
 野良猫が増えると、繁殖期の鳴き声やふん尿被害、交通事故による死骸処理などの環境問題が生じる。豊川市は県内の自治体では初めて、昨年5月から3カ月間のガバメントクラウドファンディング(GCF)を実施。当初目標の100万円をはるかに上回る504万7492円の支援が全国の264人から寄せられ、10月1日から補助金制度をスタートした。
 雌の手術は1万2000円、雄は7000円を上限に補助する。初年度は100万円を想定していたが、結果として127万3600円を補助した。今年度も4、5の両月で23件の不妊・去勢手術があった。
 補助を受けるには地域猫活動団体としての登録が必要で、これまでに33団体が登録した。間違って飼い猫を捕獲しないように回覧などで近隣住民に活動を周知し、おりなどで捕獲する。そして猫を動物病院で手術し、手術代の領収書の写しを添えて市に申請する流れだ。
 地域猫活動は、猫の手術をして終了ではない。餌場、トイレを決まった場所に設置し、周辺の掃除などが必要になる。そうすることで、猫のふん尿被害やごみ箱あさりなどが減る。手術した猫を元の場所に戻すことで、他地域から飼い主がいない猫が入り込んでくることを防げる。猫は繁殖しないため、自然に数が減っていく。
 地域猫活動をしている市民団体に丸投げするのではなく、その豊富なノウハウによるアドバイスを受けながら、多くの市民が地域猫運動を展開することで、猫好きの人も嫌いな人もウインウインの関係になる。地域住民のつながりの強化など、副次的な効果も生まれるという。
 市は、昨年10月の事業スタート後、独自に地域猫に関するポスターやチラシを作り、公民館などの公的施設に張り出すなどし、理解を求める工夫をしている。
【山田一晶】

 豊川市は昨年10月から、飼い主のいない猫(野良猫)に対する不妊・去勢手術費の補助事業を続けている。初年度は昨年10月~今年3月の半年間で102件の不妊手術と86件の去勢手術があった。
 野良猫が増えると、繁殖期の鳴き声やふん尿被害、交通事故による死骸処理などの環境問題が生じる。豊川市は県内の自治体では初めて、昨年5月から3カ月間のガバメントクラウドファンディング(GCF)を実施。当初目標の100万円をはるかに上回る504万7492円の支援が全国の264人から寄せられ、10月1日から補助金制度をスタートした。
 雌の手術は1万2000円、雄は7000円を上限に補助する。初年度は100万円を想定していたが、結果として127万3600円を補助した。今年度も4、5の両月で23件の不妊・去勢手術があった。
 補助を受けるには地域猫活動団体としての登録が必要で、これまでに33団体が登録した。間違って飼い猫を捕獲しないように回覧などで近隣住民に活動を周知し、おりなどで捕獲する。そして猫を動物病院で手術し、手術代の領収書の写しを添えて市に申請する流れだ。
 地域猫活動は、猫の手術をして終了ではない。餌場、トイレを決まった場所に設置し、周辺の掃除などが必要になる。そうすることで、猫のふん尿被害やごみ箱あさりなどが減る。手術した猫を元の場所に戻すことで、他地域から飼い主がいない猫が入り込んでくることを防げる。猫は繁殖しないため、自然に数が減っていく。
 地域猫活動をしている市民団体に丸投げするのではなく、その豊富なノウハウによるアドバイスを受けながら、多くの市民が地域猫運動を展開することで、猫好きの人も嫌いな人もウインウインの関係になる。地域住民のつながりの強化など、副次的な効果も生まれるという。
 市は、昨年10月の事業スタート後、独自に地域猫に関するポスターやチラシを作り、公民館などの公的施設に張り出すなどし、理解を求める工夫をしている。
【山田一晶】

手術を受ける前の野良猫の集団。23匹いたという(豊川市内で、提供)
手術を受ける前の野良猫の集団。23匹いたという(豊川市内で、提供)
捕獲された猫(同)
捕獲された猫(同)
手術を受ける前の猫=豊田市動物愛護センターで昨年10月
手術を受ける前の猫=豊田市動物愛護センターで昨年10月

カテゴリー:社会・経済

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