田原でワクチン集団接種始まる

　新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大している。６日は田原市で集団接種がスタート。豊橋市では民間医療機関で、かかりつけ患者以外への接種が始まった。
　田原市の接種会場は田原町の田原文化会館と保美町のあつみライフランド。午前９時から午後０時半、午後２時から同５時半の２回あった。このうち田原文化会館では、看護師や行政スタッフ計23人と派遣14人、市医師会の医師３人の計40人体制。看護師が案内と接種などを、医師が問診を担当した。
　予約の30分から１時間前に来場した人々が、それぞれ書類を確認しながら待機。名前や日付の書き忘れが多かったという。受け付けと検温を終えた後、接種会場に入って予診票を確認。医師の問診を受けてから、ワクチン接種に臨んだ。その後１回目の接種済証の発行を受け、経過観察室で待機した。
　特にトラブルはなく、開始時間を約15分繰り上げた。接種を受けた田原町鎌田の伊藤克彦さんは「いろいろな病気があったので先生に相談した上で接種を決めた。主治医が市外だったので、集団接種を受けることにした」と話した。別の女性は「スムーズに進んで良かった。２回目の接種も問題なく進んでほしい」と話した。
　集団接種は毎週土日にある。９月頃までを予定しているという。

豊橋は民間医療機関の休日接種スタート

　豊橋市では、民間医療機関による休日を利用した接種が始まった。今月下旬までに九つの民間病院で順次始まる。
　医療法人義興会（可知久充子理事長）が運営する可知記念病院（南大清水町、村田善晴院長）では午後１時にスタート、予約した希望者60人が来院した。
　この病院は日曜と祝日に接種を予定する。日曜は隔週で外来診療があるため、休日接種は終日か午後のみのいずれか。予約はウェブか電話（０５３２・26・１１０１）で対応する。
　リハビリなどに使う部屋で診療のある日曜は60人、それ以外は２４０人の接種を想定。医師や看護師、薬剤師を始め12人体制で臨む。
　接種を終えた女性（88）は「かかりつけ医がないので、どこで接種すればいいか不安だった。ありがたい」と安心した様子だった。岡本泰理事は「高齢患者も多く、地域の要望に応えたい」と説明した。
　市内の休日接種は９機関のほか一部の診療所などでも実施している。
【加藤広宣、岸侑輝】