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大村知事が東京五輪パラリンピックPV自粛通知

前回リオデジャネイロ五輪時のPV会場=豊橋市役所で(2016年8月)
前回リオデジャネイロ五輪時のPV会場=豊橋市役所で(2016年8月)
PV自粛を求める大村知事=県庁で9日
PV自粛を求める大村知事=県庁で9日
大村知事が東京五輪パラリンピックPV自粛通知

大村秀章知事は「東京2020オリンピックパラリンピック」について、自治体が計画していたパブリックビューイング(PV)を自粛するよう通知した。新型コロナウイルス対策が理由。「必ずやめていただきます」と強い口調で述べた大村知事は全国知事会議でも自粛を提言した。その後、埼玉県や千葉県も自粛に同調し、田村憲久厚労相は「適切な判断」と評価した。
 大村知事がPVの自粛要請を表明したのは9日。新規陽性者は減少傾向にあるが、入院患者は減らず、重症患者が増えていることへの強い懸念が医療関係者から寄せられていると述べた。「五輪は4連休のところから始まる。PVで多くの人が集まると感染リスクの拡大につながる」と大村知事。そして「普段から一緒に生活している人と、自宅で観戦を」と呼びかけた。
 県によると、公式にPVを予定していたのは15市。いずれも9日付で中止を要請し、いずれも応じたという。
 また、スポーツバー、出場する同僚らを応援するために会社の会議室や講堂、食堂で集まって観戦することに対しても自粛を求める。今後も周知を続けるという。
 PV自粛通知を受けた東三河の市に取材した。

■豊橋市■

 豊橋市では地元ゆかりの選手や、ホストタウンのドイツとリトアニアの選手が出場する競技を対象にPVを実施する計画があった。前回のリオデジャネイロ五輪時は市役所ロビーがPV会場になった。
 市「スポーツのまち」づくり課によると、対象選手の競技日程とテレビ中継の有無を考慮し、「こども未来館ここにこ」で常設する大型モニターの中継映像を見ながらの応援を予定していた。感染防止対策として歓声の替わりに、拍手やスティックバルーンを叩くなどの形式で検討していた。
 同課担当の金子尚央さんは「今後は観戦時の人数制限など、実施内容の詳細について検討しようとしたところだった」と説明した。
 豊橋市ゆかりの選手では、すでに代表確定したマラソン女子の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)をはじめ、代表候補入りしたバスケットボール女子の高田真希選手(デンソー)と馬瓜エブリン選手(トヨタ自動車)の出場が有力。パラリンピックは卓球男子クラス7で八木克勝選手(モルガン・スタンレー・グループ)選手がすでに代表内定している。
 また、ホストタウンとして支援するドイツ(五輪テコンドー)とリトアニア(パラリンピックゴールボール)の選手団も応援対象だった。

■田原市■

 田原市は、マラソン男子の服部勇馬選手(トヨタ自動車)が確定しているため、昨年度からPV実施を公表していた。
 市スポーツ課では田原文化会館などの文化施設のうち1カ所で実施する予定だった。
 コロナ感染拡大の心配からPVの賛否が問われる中、実施の是非について検討していた。粕谷幸充課長は「賛否両論で難しい判断を迫られていたところ、結果的に知事の要請が自粛の後押しになった」と語った。

■豊川市■

 豊川市はPV実施までは確定しておらず、サッカー男子で代表入りが有力視される、菅原由勢選手(蘭・アルクマール)の確定を待って態勢を整えていたという。市スポーツ課によると「まだ選考途中で確定するまで動けなかった」と話した。
【山田一晶、加藤広宣】

大村秀章知事は「東京2020オリンピックパラリンピック」について、自治体が計画していたパブリックビューイング(PV)を自粛するよう通知した。新型コロナウイルス対策が理由。「必ずやめていただきます」と強い口調で述べた大村知事は全国知事会議でも自粛を提言した。その後、埼玉県や千葉県も自粛に同調し、田村憲久厚労相は「適切な判断」と評価した。
 大村知事がPVの自粛要請を表明したのは9日。新規陽性者は減少傾向にあるが、入院患者は減らず、重症患者が増えていることへの強い懸念が医療関係者から寄せられていると述べた。「五輪は4連休のところから始まる。PVで多くの人が集まると感染リスクの拡大につながる」と大村知事。そして「普段から一緒に生活している人と、自宅で観戦を」と呼びかけた。
 県によると、公式にPVを予定していたのは15市。いずれも9日付で中止を要請し、いずれも応じたという。
 また、スポーツバー、出場する同僚らを応援するために会社の会議室や講堂、食堂で集まって観戦することに対しても自粛を求める。今後も周知を続けるという。
 PV自粛通知を受けた東三河の市に取材した。

■豊橋市■

 豊橋市では地元ゆかりの選手や、ホストタウンのドイツとリトアニアの選手が出場する競技を対象にPVを実施する計画があった。前回のリオデジャネイロ五輪時は市役所ロビーがPV会場になった。
 市「スポーツのまち」づくり課によると、対象選手の競技日程とテレビ中継の有無を考慮し、「こども未来館ここにこ」で常設する大型モニターの中継映像を見ながらの応援を予定していた。感染防止対策として歓声の替わりに、拍手やスティックバルーンを叩くなどの形式で検討していた。
 同課担当の金子尚央さんは「今後は観戦時の人数制限など、実施内容の詳細について検討しようとしたところだった」と説明した。
 豊橋市ゆかりの選手では、すでに代表確定したマラソン女子の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)をはじめ、代表候補入りしたバスケットボール女子の高田真希選手(デンソー)と馬瓜エブリン選手(トヨタ自動車)の出場が有力。パラリンピックは卓球男子クラス7で八木克勝選手(モルガン・スタンレー・グループ)選手がすでに代表内定している。
 また、ホストタウンとして支援するドイツ(五輪テコンドー)とリトアニア(パラリンピックゴールボール)の選手団も応援対象だった。

■田原市■

 田原市は、マラソン男子の服部勇馬選手(トヨタ自動車)が確定しているため、昨年度からPV実施を公表していた。
 市スポーツ課では田原文化会館などの文化施設のうち1カ所で実施する予定だった。
 コロナ感染拡大の心配からPVの賛否が問われる中、実施の是非について検討していた。粕谷幸充課長は「賛否両論で難しい判断を迫られていたところ、結果的に知事の要請が自粛の後押しになった」と語った。

■豊川市■

 豊川市はPV実施までは確定しておらず、サッカー男子で代表入りが有力視される、菅原由勢選手(蘭・アルクマール)の確定を待って態勢を整えていたという。市スポーツ課によると「まだ選考途中で確定するまで動けなかった」と話した。
【山田一晶、加藤広宣】

前回リオデジャネイロ五輪時のPV会場=豊橋市役所で(2016年8月)
前回リオデジャネイロ五輪時のPV会場=豊橋市役所で(2016年8月)
PV自粛を求める大村知事=県庁で9日
PV自粛を求める大村知事=県庁で9日
大村知事が東京五輪パラリンピックPV自粛通知

カテゴリー:社会・経済 / スポーツ

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