新城市若者議会の挑戦を書籍化。9日に姜尚中氏迎え出版記念セミナーで販売

　新城市若者議会を中心とした３年間の取り組みをまとめた書籍「自治若者政策・愛知県新城市の挑戦」（萌書房）が出版された。同議会を担当した市職員と、穂積亮次市長らが執筆。９日に新城文化会館で東大名誉教授の姜尚中（カン・サンジュン）氏を招いたセミナーの席上で販売される。
　若者議会は高校生から20代までの若者たちが委員となり１年ごと活動をしている。２０１５（平成27）年度から若者のためになる政策を考えて市長に答申。それを受けて市は予算化し、図書館リノベーションなどを行ってきた。活動は評価され、昨年の第11回マニフェスト大賞（同賞実行委員会主催）で部門第１位となる最優秀シチズンシップ推進賞を受賞した。
　本では担当職員と若者議会委員が運営や支援態勢など活動を振り返るほか、松下啓一相模女子大学教授と穂積市長の対談で意見交換している。
　元担当者の森玄成さんは「若者たちが本気になって閉そくした日本を変えていこうとする気概を感じた」と振り返った。
　関連して森さんが代表を務める市職員自主研究グループは、書籍出版記念として９日午後２時から同会館でセミナーを開催。若者議会の活動報告の後、姜氏が「日本の未来と若者政策について」を演題に講演する。参加無料。定員４００人。会場では書籍１冊１５００円（税込）で販売する。
　問い合わせは森さん（０９０・２２６９・３９１６）へ。
（安藤聡）