インバウンド向け体験型旅行商品 県がPR動画を制作

　県は「アフターコロナ」のインバウンド（訪日外国人）需要回復に向け、県内で体験できる体験型旅行商品を紹介するＰＲ動画を作った。県観光コンベンション局の公式ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで公開している。
　県が昨年度、ＯＴＡ（オンライントラベルエージェンシー）と連携して開発した体験型旅行商品の中から、４件をピックアップした。いずれも出演者に外国人ユーチューバーを起用、現地で実際に体験している様子を紹介。併せて周辺の観光地なども紹介する。各３分程度で、主として英語圏の訪日旅行者をターゲットにしている。
　体験１は「瀬戸焼　練り込み陶芸体験」。瀬戸焼の産地として日本遺産に認定されている瀬戸市で活躍する練り込み陶芸作家の水野智路さんによる練り込みの実演を見学し、制作を体験する。
　体験２は「手筒花火の制作体験」。豊橋市が発祥の地とされ、市内の数多くの祭礼で登場する手筒花火の揚げ手や地元ガイドから手筒花火の歴史と作り方を学ぶ。
　体験３は「西尾の抹茶体験」。全国有数の抹茶産地である西尾市で、茶畑と抹茶工場を見学した後、抹茶たてを体験、２種類の抹茶（濃茶、薄茶）を味わう。
　体験４は「なごやめしと居酒屋体験」。名古屋をよく知る外国人ガイドによる食体験ツアー。なごやめし食べ歩きツアー（昼）と、居酒屋めぐりツアー（夜）の２種類が設定されている。
　県の担当者は「訪日外国人旅行者から日本での訪問先として愛知を選んでもらえるよう、取り組みを進めたい」と話している。
（後藤康之）