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新城市設楽原歴史資料館開館20周年記念講演会を一冊にまとめ発刊

発刊した講演集を手にする湯浅学芸員
発刊した講演集を手にする湯浅学芸員

 新城市設楽原歴史資料館は、開館20周年を記念して行った講演会をまとめた「【長篠・設楽原の戦い】とは」を発刊した。B6判322㌻。昨年度8回実施した会で講師を務めた第一線で研究する8人が戦国時代の考察や城の発掘調査報告などを行った。
 同資料館は1996(平成8)年4月に開館し、昨年度20年を迎えた。講演会は昨年10月から今年2月まで開催した。
 講演集では開館当初から助言を受けてきた小和田哲男静岡大名誉教授が戦国合戦史上でどう位置づけられたかを説明。徳川家康が織田信長の応援を得て試練の連続だった武田勝頼との戦いに活路を見出したと語った。
 また東京大学資料編纂(さん)所の金子拓准教授は「様変わりした落合左平次道次背旗(鳥居強右衛門磔刑図)」について講演。磔の姿が背旗となって残されていることについて「この世に生きた証として残されている人は、他の歴史上の人物はなかなかいない。強右衛門という人物は特異な歴史上の人物であると言える」とした。
 他にも同編纂所の鴨川達夫教授が武田信玄・勝頼の三河攻め、愛知大学の山田邦明教授が菅沼・奥平一門の戦国史、国立歴史民俗博物館の宇田川武久名誉教授が戦国時代の多種多様な鉄砲玉の世界について講演した。
 一方、地元からは新城市郷土研究会の小林芳春会長、同資料館の湯浅大司、岩山欣司の両学芸員も参加して発掘作業や地形から見る戦略を解説した。
 湯浅学芸員は「戦国の地を伝える場所があることを知らせて20年。今後も住民たちと一緒に伝えていきたい」と話した。
 500部発行。資料館で1000円で販売している。問い合わせは新城市設楽原歴史資料館(0536・22・0673)へ。
(安藤聡)

 新城市設楽原歴史資料館は、開館20周年を記念して行った講演会をまとめた「【長篠・設楽原の戦い】とは」を発刊した。B6判322㌻。昨年度8回実施した会で講師を務めた第一線で研究する8人が戦国時代の考察や城の発掘調査報告などを行った。
 同資料館は1996(平成8)年4月に開館し、昨年度20年を迎えた。講演会は昨年10月から今年2月まで開催した。
 講演集では開館当初から助言を受けてきた小和田哲男静岡大名誉教授が戦国合戦史上でどう位置づけられたかを説明。徳川家康が織田信長の応援を得て試練の連続だった武田勝頼との戦いに活路を見出したと語った。
 また東京大学資料編纂(さん)所の金子拓准教授は「様変わりした落合左平次道次背旗(鳥居強右衛門磔刑図)」について講演。磔の姿が背旗となって残されていることについて「この世に生きた証として残されている人は、他の歴史上の人物はなかなかいない。強右衛門という人物は特異な歴史上の人物であると言える」とした。
 他にも同編纂所の鴨川達夫教授が武田信玄・勝頼の三河攻め、愛知大学の山田邦明教授が菅沼・奥平一門の戦国史、国立歴史民俗博物館の宇田川武久名誉教授が戦国時代の多種多様な鉄砲玉の世界について講演した。
 一方、地元からは新城市郷土研究会の小林芳春会長、同資料館の湯浅大司、岩山欣司の両学芸員も参加して発掘作業や地形から見る戦略を解説した。
 湯浅学芸員は「戦国の地を伝える場所があることを知らせて20年。今後も住民たちと一緒に伝えていきたい」と話した。
 500部発行。資料館で1000円で販売している。問い合わせは新城市設楽原歴史資料館(0536・22・0673)へ。
(安藤聡)

発刊した講演集を手にする湯浅学芸員
発刊した講演集を手にする湯浅学芸員

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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