豊橋技科大と名市大が包括連携協定

　豊橋技術科学大学（寺嶋一彦学長）と名古屋市立大学（郡健二郎学長）は11月29日、名古屋市瑞穂区の名市大で、研究や教育などで協力するための包括連携協定を結んだ。工学と医薬学の先端研究で付加価値の高い成果が見込める。
　名市大桜山キャンパスで調印式があり、寺嶋学長と郡学長が協定文書を交わした。
　豊橋技科大は先端工学分野で、名市大は将来有望な医学や薬学系の研究領域で強みがある。技科大の持つセンサーやロボット技術、ＡＩ（人工知能）を生かした研究を名市大病院など医療現場への活用も検討する。異分野の共同研究や大学院の教員派遣など教育面での相乗効果も見込む。
　豊橋技科大の寺嶋学長は「連携は双方の利点になると認識が一致している」と協定に至る経緯を説いた。さらに「医薬と工学連携で、卓越した研究成果と教育面での効果がある」と期待した。名市大の郡学長も「マッチングした教員同士で心を通わせ、異分野連携による共同研究を進めてほしい」と語った。
【加藤広宣】