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再開発効果で利用増 豊橋駅前大通の公共地下駐車場

再開発効果で安定基調を目指す中心街の公共駐車場=豊橋市駅前大通2で
再開発効果で安定基調を目指す中心街の公共駐車場=豊橋市駅前大通2で
集客に貢献した「まちなか広場」のイベント=エムキャンパスで(昨年12月)
集客に貢献した「まちなか広場」のイベント=エムキャンパスで(昨年12月)

 豊橋市駅前大通地区の公共地下駐車場が利用増に転じた。百貨店閉鎖や新型コロナウイルス禍で低迷していた。昨年11月に再開発ビル「emCAMPUS(エムキャンパス)」がオープンしたのに伴い「まちなか図書館」や「まちなか広場」への誘客効果もあり、安定水準に達したという。
 駐車場のうち、エムキャンパスの完成でもっとも恩恵を受けたのは隣接する市の「駅前大通公共第1(まちちか)駐車場」(128台)と第三セクター運営の「パーク500」(約500台)だ。
 昨年12月の時間貸し利用台数は「まちちか」が前年同月(3231台)を倍近い6212台に伸びた。パーク500は1万6600台で4割増えたという。土日曜の利用が多く、1日延べ台数はまちちかが240~350台以上、パーク500は200台近くで推移している。
 グランドオープンから1カ月余りのエムキャンパス効果を要因に挙げているが、中でも先駆けて10月に供用開始した「まちなか広場」の集客イベントが大きいとみる。広場の12月の利用予約状況は金曜夜や土日曜に集中している。
 さらに、まちなか図書館の来館者やエムキャンパスと周辺の商店街への来場者が積み重なっているようだ。まちなか図書館の1日あたり来館者数は連日2500人に上るという。中高生の利用者が多いが、両駐車場など指定施設の駐車料金が1時間分無料となるサービスもある。
 まちちか駐車場などを管理する市土木管理課によると「昨年度は度重なるコロナの緊急事態宣言に加え、閉店した『ほの国百貨店』の需要消滅が響いた」と振り返る。今後は「利用水準は以前の半分以下だが、設備投資した上で黒字は確保できる見通し。近隣の民間駐車場とのバランスを保ちつつ、安定基調としたい」と話した。
【加藤広宣】

 豊橋市駅前大通地区の公共地下駐車場が利用増に転じた。百貨店閉鎖や新型コロナウイルス禍で低迷していた。昨年11月に再開発ビル「emCAMPUS(エムキャンパス)」がオープンしたのに伴い「まちなか図書館」や「まちなか広場」への誘客効果もあり、安定水準に達したという。
 駐車場のうち、エムキャンパスの完成でもっとも恩恵を受けたのは隣接する市の「駅前大通公共第1(まちちか)駐車場」(128台)と第三セクター運営の「パーク500」(約500台)だ。
 昨年12月の時間貸し利用台数は「まちちか」が前年同月(3231台)を倍近い6212台に伸びた。パーク500は1万6600台で4割増えたという。土日曜の利用が多く、1日延べ台数はまちちかが240~350台以上、パーク500は200台近くで推移している。
 グランドオープンから1カ月余りのエムキャンパス効果を要因に挙げているが、中でも先駆けて10月に供用開始した「まちなか広場」の集客イベントが大きいとみる。広場の12月の利用予約状況は金曜夜や土日曜に集中している。
 さらに、まちなか図書館の来館者やエムキャンパスと周辺の商店街への来場者が積み重なっているようだ。まちなか図書館の1日あたり来館者数は連日2500人に上るという。中高生の利用者が多いが、両駐車場など指定施設の駐車料金が1時間分無料となるサービスもある。
 まちちか駐車場などを管理する市土木管理課によると「昨年度は度重なるコロナの緊急事態宣言に加え、閉店した『ほの国百貨店』の需要消滅が響いた」と振り返る。今後は「利用水準は以前の半分以下だが、設備投資した上で黒字は確保できる見通し。近隣の民間駐車場とのバランスを保ちつつ、安定基調としたい」と話した。
【加藤広宣】

再開発効果で安定基調を目指す中心街の公共駐車場=豊橋市駅前大通2で
再開発効果で安定基調を目指す中心街の公共駐車場=豊橋市駅前大通2で
集客に貢献した「まちなか広場」のイベント=エムキャンパスで(昨年12月)
集客に貢献した「まちなか広場」のイベント=エムキャンパスで(昨年12月)

カテゴリー:社会・経済

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