「みんなのトイレ」をNHKが紹介
阪神大震災の発生から27年目となる17日、各地で犠牲者の追悼や、防災と減災などに向けての動きがあった。各地の出来事を取材した。
NHK名古屋放送局は、東海地方の夕方の情報番組「まるっと!」で、豊橋市神野新田町のベンチャー「TAMBAH(タンバー」を紹介した。災害時に使用する多目的トイレの製造販売を目指す。「みんなのトイレ」という名前で、輸送用コンテナにトイレのキットを詰め込み、どこへでも運搬してそのまま設置できる。太陽光発電で稼働するため「オフグリッド」(独立電源)となっているのが売り物だ。
タンバーの柴田正吾専務によると、震災の日の17日の放送素材を探していたスタッフが同社のホームページを見つけ、取材を申し込んだという。これまで、東愛知新聞と東日新聞しか取り上げていない。事前に、トイレユニットを保管している同市寺沢町で下見して、この日の収録に臨んだ。
中継車を持ち込んで、取材チーム約10人が収録。柴田専務に開発の経緯をインタビューしたほか、コンテナ内部にある身障者が車椅子でも使えるトイレ、ベビーチェア、ベビーベッド、オストメイト(人工肛門)対応トイレなどが備え付けられた部屋を撮影し、フリップで陸海空から被災地に輸送できる特性を紹介した。
災害発生時の避難所の仮設トイレは、阪神大震災の時も悲惨な状態になったが、解決していない。また、車椅子利用者などは使えない。トイレに行かなくてもいいようにと食事や水を控えて体調を崩す人もいる。「みんなのトイレ」は、災害対策の新しい提案だ。
タンバーは2020年に法人化。同年8月、今回放映されたトイレユニットのモデルタイプを製造した。実用新案登録も済ませている。同年11月にはシャワー室版「みんなのシャワー」も開発している。
この日も豊橋市の職員が視察に来ていた。自治体などから問い合わせは続いているが、まだ採用したところはない。
トイレユニット、シャワーユニットは2000万円、断水している場所でも使える水循環システムのある給排水ユニットは1000万円。
問い合わせはタンバー(0532・32・5128)へ。
【山田一晶】
阪神大震災の発生から27年目となる17日、各地で犠牲者の追悼や、防災と減災などに向けての動きがあった。各地の出来事を取材した。
NHK名古屋放送局は、東海地方の夕方の情報番組「まるっと!」で、豊橋市神野新田町のベンチャー「TAMBAH(タンバー」を紹介した。災害時に使用する多目的トイレの製造販売を目指す。「みんなのトイレ」という名前で、輸送用コンテナにトイレのキットを詰め込み、どこへでも運搬してそのまま設置できる。太陽光発電で稼働するため「オフグリッド」(独立電源)となっているのが売り物だ。
タンバーの柴田正吾専務によると、震災の日の17日の放送素材を探していたスタッフが同社のホームページを見つけ、取材を申し込んだという。これまで、東愛知新聞と東日新聞しか取り上げていない。事前に、トイレユニットを保管している同市寺沢町で下見して、この日の収録に臨んだ。
中継車を持ち込んで、取材チーム約10人が収録。柴田専務に開発の経緯をインタビューしたほか、コンテナ内部にある身障者が車椅子でも使えるトイレ、ベビーチェア、ベビーベッド、オストメイト(人工肛門)対応トイレなどが備え付けられた部屋を撮影し、フリップで陸海空から被災地に輸送できる特性を紹介した。
災害発生時の避難所の仮設トイレは、阪神大震災の時も悲惨な状態になったが、解決していない。また、車椅子利用者などは使えない。トイレに行かなくてもいいようにと食事や水を控えて体調を崩す人もいる。「みんなのトイレ」は、災害対策の新しい提案だ。
タンバーは2020年に法人化。同年8月、今回放映されたトイレユニットのモデルタイプを製造した。実用新案登録も済ませている。同年11月にはシャワー室版「みんなのシャワー」も開発している。
この日も豊橋市の職員が視察に来ていた。自治体などから問い合わせは続いているが、まだ採用したところはない。
トイレユニット、シャワーユニットは2000万円、断水している場所でも使える水循環システムのある給排水ユニットは1000万円。
問い合わせはタンバー(0532・32・5128)へ。
【山田一晶】