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まちなか図書館で「おしゃべり」イベント

「図書館でおしゃべり」の樫村さん㊨と大林さん=まちなか図書館で
「図書館でおしゃべり」の樫村さん㊨と大林さん=まちなか図書館で

 豊橋市駅前大通2の「まちなか図書館」で16日夜、司書の大林正智さんがゲストを招いて話を聞く月1回のイベント「図書館でおしゃべり with ROCK司書」があった。今回は社会学者で愛知大学教授の樫村愛子さんが、社会学や精神分析について語った。約10人が聴き入った。
 「この社会で働くのはなぜ苦しいのか」などの著書がある樫村さん。社会学について、人間社会を成立させているコミュニケーションを研究する学問だと指摘した。
 岸田文雄政権になり、「新しい資本主義」が提唱された。労働のあり方を一変させ、さまざまなゆがみを生み出してきた。「新自由主義(ネオリベラリズム)」からの転換とされる。樫村さんは、バブル期以前の物語性のあった時代以降について説明。物語が失墜し、流行がモード化した結果、コミュニケーション能力の高い人間と、そうでないグループに二分されていく流れを解説した。
 さらに、SNS時代の就活、「コミュ障」を自称する人々の増加、「うつ」と正常、健康とは何かなどについて、社会学者の著書をひきながら説明した。大林さんが選んだ関連図書も展示され、会場からは「怒りの感情」「承認欲求」などについて質問が出るなど、1時間半にわたって「おしゃべり」が続いた。
【山田一晶】

 豊橋市駅前大通2の「まちなか図書館」で16日夜、司書の大林正智さんがゲストを招いて話を聞く月1回のイベント「図書館でおしゃべり with ROCK司書」があった。今回は社会学者で愛知大学教授の樫村愛子さんが、社会学や精神分析について語った。約10人が聴き入った。
 「この社会で働くのはなぜ苦しいのか」などの著書がある樫村さん。社会学について、人間社会を成立させているコミュニケーションを研究する学問だと指摘した。
 岸田文雄政権になり、「新しい資本主義」が提唱された。労働のあり方を一変させ、さまざまなゆがみを生み出してきた。「新自由主義(ネオリベラリズム)」からの転換とされる。樫村さんは、バブル期以前の物語性のあった時代以降について説明。物語が失墜し、流行がモード化した結果、コミュニケーション能力の高い人間と、そうでないグループに二分されていく流れを解説した。
 さらに、SNS時代の就活、「コミュ障」を自称する人々の増加、「うつ」と正常、健康とは何かなどについて、社会学者の著書をひきながら説明した。大林さんが選んだ関連図書も展示され、会場からは「怒りの感情」「承認欲求」などについて質問が出るなど、1時間半にわたって「おしゃべり」が続いた。
【山田一晶】

「図書館でおしゃべり」の樫村さん㊨と大林さん=まちなか図書館で
「図書館でおしゃべり」の樫村さん㊨と大林さん=まちなか図書館で

カテゴリー:社会・経済

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