とよはしまちなかスロータウン映画祭

バラカンさん解説付き上映会

　「第20回とよはしまちなかスロータウン映画祭」（実行委員会主催、東愛知新聞社など後援）は19日、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」にブロードキャスターのピーター・バラカンさんを迎え解説付き上映会を開いた。
　米国レコード会社を舞台にした「メイキング・オブ・モータウン」（２０１９年）を観賞し、バラカンさんが解説した。１９６０年代以降の音楽業界に影響を与えたレコード会社「モータウン・レコード」の創業者ベリー・ゴディーらを追ったドキュメント。ソウルやリズム＆ブルースを中心に、アフリカ系米国人の独立系レコード会社としてポピュラー音楽でも人種の壁を払う役割も果たしたとされる「モータウンサウンド」の姿に迫った。
　劇中にダイアナ・ロスやスティービー・ワンダー、ジャクソン５など数多くのアーティストが手掛けた名曲が随所に流れる。バラカンさんは解説で、12歳頃に出会った「モータウンサウンド」の思い出などを語った。「３年前にも英国のバーなどで聴き、途端に気分よくなれる古典的なところがいい」などと評した。
　バラカンさんは５年前の映画祭のトークイベントに出演している。映画解説に続いて「トーク＆ＤＪ」と題し、人生の節目をエピソードと音楽とともに振り返った。
【加藤広宣】