豊橋の水上ビル朝市

　豊橋市の「水上ビル」で７日、朝市がスタートした。野菜、漬物などの食品ほか、アクセサリー、陶器などを販売する約30店が歩道に店を連ねた。キッチンカーも登場し大勢の買い物客が訪れた。今後は毎月第１月曜の午前10時～午後２時に開く。
　水上ビルでジンジャーシロップ店を営む中川清史さんが中心となり企画。来店客に地域を巡回してもらう仕掛けづくりにと初めて実施した。
　魅力的な店が数多くあるビル。一方で来店客は、目当ての店に行くだけで、他店に足を運ぶことは非常に少ない。朝市をすれば自然と巡ることにつながると考えた。すでに水上ビルは期間限定で「雨の日商店街」など同様の企画をしているが、通年企画は初めて。
　買い物に訪れた女性は「とても良い。次回も楽しみにしています」と笑顔。中川さんは「朝市を通して、水上ビルの魅力ある店を多くの人たちに知ってほしい」と期待した。

老津木工が組み立て式屋台無償提供応援

　朝市を応援しようと「老津木工」（豊橋市老津町）は、組み立て式屋台「Ｐａｔｔｏ（パット）」を３台、期間限定で無償提供している。
　高さ、幅とも１８０㌢、奥行き60㌢。商品を置く場所は２カ所ある。軽自動車で運搬でき、５～10分で道具を使わず簡単に組み立てられる。豊橋技術科学大学の建築設計サークル「ＴＹＡＣＣ（チャック）」の学生らが設計し、老津木工が製造を担当。昨年から販売し約70台売れた。価格は５万９８００円（税込み）。
　社長の松井誠さんは「新型コロナウイルス禍が２年続き、商店街は疲弊している。少しでも応援できればと屋台の無償貸し出しをしました」と話す。
　同社は水上ビルの朝市だけでなく、希望があれば全国の商店街に屋台を無償で貸し出す。期間は最大２週間で３台まで。郵送料は別途必要。５月31日まで。問い合わせは老津木工ホームページか（０５３２・23・２５２８）へ。
【竹下貴信】