豊橋の曙学校給食センター完成祝う

　豊橋市曙学校給食センターの完成式が21日、曙町の施設であった。市内最大規模で、３分の１の小中学生の給食を調理できる。式後には施設で調理した料理の試食会もあった。
　旧西部共同調理場（神野新田町）の老朽化に伴い、東部地区の一部を統合して改称した。鉄骨造２階建てで延べ約６１３９平方㍍。衛生対策では、汚染物と非汚染物を扱うエリアを分け、調理工程に沿って食材などを一方向に流す構造とした。アレルギー対応調理室や、見学施設、試作調理も可能な研修室を備える。
　新施設では市南部を中心に27小中学校と特別支援学校へ提供する。市内４カ所の給食センターで１日に調理可能な３万４０００食のうち、新施設では約１万２０００食を賄えるという。
　給食事業を手掛ける「メフォス（東京都港区）」を中心に「豊橋スクールランチ」を設立、ＰＦＩ方式で15年間運営する。
　式ではテープカットで完成を祝った。式典後は新施設で調理した「キャベツのシュウマイ」と麻婆豆腐を試食した。浅井由崇市長は「安全でおいしい給食を子どもに届けることは教育の重要な柱。地場食材の地産地消など食育にも生かせる」と期待した。
【加藤広宣】