婚姻届と母子手帳バッグ一新 4月から豊川市

絵本作家かべやさんが手掛ける

　豊川市は４月１日から、婚姻届と母子手帳バッグを一新する。同市出身の絵本作家、かべやふようさんが「とよかわバラ」「ハーブ」などをあしらったデザインを手掛けた。また若手職員が意見を出し合い、使いやすいようにした。
　婚姻届はバラのブーケを持った男性とバラの冠をかぶった女性が向かい合い、ハーブなどが描き込まれている。柔らかい色あいだ。２０００枚を作った。提出すると手元に残らないため、写真を撮ることを勧めている。市民課、各支所、プリオ窓口センターで配る。
　母子手帳バッグは、市保健センターに妊娠を届け、母子手帳をもらう時に渡される。中央にバラの絵を配し、汚れが目立ちにくい色にした。市職員で子育て中の職員が「こうすれば使いやすい」と意見を出し、採用された。止め金はマグネットにして、すぐに開けられるようにした。また収納はゆとりがあり、複数の子どもを連れて行く際に、全員の母子手帳や診察券、各種カードが入る。
　かべやさんは国府保育園、国府小学校、西部中を経て名古屋造形大学卒。デビュー作は「だったらいいな」（２００１年）で、「ボローニャ国際絵本原画展」で入賞した（02年）。最近では、バドミントンの元日本代表、潮田玲子さん作の絵本「いっぽいっぽのくつ」の作画を手掛けた。
　関連企画として、４月21日～５月17日、市中央図書館でかべやさんが手掛けた絵本の原画やグッズなどを展示する。
【山田一晶】