スタートアップ起業家が成果報告

　県は23日夜、豊橋市駅前大通２の「エムキャンパス」で、東三河のスタートアップ企業を対象に実施した起業プログラムの成果発表会を開いた。協業先を探す企業や行政機関などのほか、有望な投資先を発掘しようと金融機関やベンチャーキャピタルなどが参加した。
　県のスタートアップ戦略に基づく環境づくりの一環。産学官組織「東三河スタートアップ推進協議会」が昨年10月から起業家向けのプログラムを実施した。
　勉強会では、新事業創出につながるスタートアップのエコシステム（生態系）や共創コミュニティーの重要性などを県の担当者が説明した。
　発表会では、プログラムに参加した東三河の起業家４人が半年間で磨き上げたビジネスプランを披露した。
　東京圏から豊橋市へ移り住んだ経験者が開発する移住促進サービス▽中小物流業者の中継輸送を実現するウェブサービス▽ＡＩ（人工知能）と光学技術で製造工程の不良品検出の効率化▽園芸施設内の栽培管理をクラウド制御で容易にする新システム－を発表した。
　また、首都圏や関西圏などで活動する地元ゆかりの起業家の発表会もあり、東三河の起業家らの経営資源や協業の可能性を求めて事業内容を紹介した。
【加藤広宣】