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マスク強要しない意思表示

かわいいカワウソのデザイン
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名札ケースに入れる
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マスク強要しない意思表示

豊川市議の倉橋さんがマーク作り無料公開

 新型コロナウイルス流行は3年目に入った。豊川市議の倉橋英樹さんは「マスクをおしつけません」「マスクを強要しません」と書かれたマークを作り、画像を無料公開している。障害や病気などによって、マスクを着けたくても着けられない人がいる。その人たちを同調圧力や「自粛警察」から積極的に守ろうとする試みだ。
 マスク着用は推奨であって、義務ではない。厚生労働省や法務省、都道府県や市町村は「マスクをつけられない方へのご理解をお願いします」とアピールしている。その理由はさまざまで、発達障害、感覚過敏、呼吸機能障害などがある。
 また、保育園ではマスクは強要しないことになっているが、実際には着用を義務付けられていたり、小学校でも熱中症のリスクがあるため、教員が「マスクを外してもいいよ」と言ったのに誰も応じなかったりと、倉橋さんには多くの相談が寄せられてきた。
 千葉県流山市の会社が「わけがありますく」プロジェクトをスタート、「自分では選択できない事情があってマスクができない」という意思表示ステッカーを作って普及に務めている。豊明市などは独自のマークを作っている。
 これを知った倉橋さんは当事者の意思表示を見てからという受動的な対策ではなく、「マスクができない人、苦手な人」に対し、自発的に「自分は強要しません」とアピールする必要があると考えた。そこで同級生のイラストレーター、しただ香さんに好きなカワウソを使ったデザインを依頼、このほど完成した。
 倉橋さんの専用サイト=QRコード1=からダウンロードし、印刷して使う。難しい人には別のサイト=QRコード2=で実費販売する。名札ケースに入れる長方形版、バッジやステッカーにする円版がある。個人利用の場合は許可不要。また、店舗内でも理由があってマスクを着けられない人が入店するのは可能なため、店舗掲示用も作った。倉橋さんは県の「あいスタ」認証事務局から、掲示しても問題ないという回答を得ている。倉橋さんは「お互いを尊重し合う、人に優しいすてきな社会を皆さんと一緒につくっていけたらと思います」としている。
 一方で「ノーマスク派」と呼ばれる人々がいる。大分県臼杵市と広島県呉市の市議がマスク着用に抵抗し、辞職勧告が決議された。倉橋さんは「人にはさまざまな意見がある」と認めたうえで「本当にマスクができない人たちへの理解を阻害する結果になっている。何より、人々を対立させる(分断する)ようなやり方、主張の仕方では社会全体にとってマイナス。同じ議員として残念に思っています」とコメントした。
【山田一晶】

豊川市議の倉橋さんがマーク作り無料公開

 新型コロナウイルス流行は3年目に入った。豊川市議の倉橋英樹さんは「マスクをおしつけません」「マスクを強要しません」と書かれたマークを作り、画像を無料公開している。障害や病気などによって、マスクを着けたくても着けられない人がいる。その人たちを同調圧力や「自粛警察」から積極的に守ろうとする試みだ。
 マスク着用は推奨であって、義務ではない。厚生労働省や法務省、都道府県や市町村は「マスクをつけられない方へのご理解をお願いします」とアピールしている。その理由はさまざまで、発達障害、感覚過敏、呼吸機能障害などがある。
 また、保育園ではマスクは強要しないことになっているが、実際には着用を義務付けられていたり、小学校でも熱中症のリスクがあるため、教員が「マスクを外してもいいよ」と言ったのに誰も応じなかったりと、倉橋さんには多くの相談が寄せられてきた。
 千葉県流山市の会社が「わけがありますく」プロジェクトをスタート、「自分では選択できない事情があってマスクができない」という意思表示ステッカーを作って普及に務めている。豊明市などは独自のマークを作っている。
 これを知った倉橋さんは当事者の意思表示を見てからという受動的な対策ではなく、「マスクができない人、苦手な人」に対し、自発的に「自分は強要しません」とアピールする必要があると考えた。そこで同級生のイラストレーター、しただ香さんに好きなカワウソを使ったデザインを依頼、このほど完成した。
 倉橋さんの専用サイト=QRコード1=からダウンロードし、印刷して使う。難しい人には別のサイト=QRコード2=で実費販売する。名札ケースに入れる長方形版、バッジやステッカーにする円版がある。個人利用の場合は許可不要。また、店舗内でも理由があってマスクを着けられない人が入店するのは可能なため、店舗掲示用も作った。倉橋さんは県の「あいスタ」認証事務局から、掲示しても問題ないという回答を得ている。倉橋さんは「お互いを尊重し合う、人に優しいすてきな社会を皆さんと一緒につくっていけたらと思います」としている。
 一方で「ノーマスク派」と呼ばれる人々がいる。大分県臼杵市と広島県呉市の市議がマスク着用に抵抗し、辞職勧告が決議された。倉橋さんは「人にはさまざまな意見がある」と認めたうえで「本当にマスクができない人たちへの理解を阻害する結果になっている。何より、人々を対立させる(分断する)ようなやり方、主張の仕方では社会全体にとってマイナス。同じ議員として残念に思っています」とコメントした。
【山田一晶】

かわいいカワウソのデザイン
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マスク強要しない意思表示

カテゴリー:社会・経済

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