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渥美フーズの産直マルシェ「よってこ」開店

オープンした産直マルシェ「Yotteco」=田原市福江町で
オープンした産直マルシェ「Yotteco」=田原市福江町で
地域の老舗や名店のブースが集まる
地域の老舗や名店のブースが集まる
生産者やアーティストにエールを送る渡会社長㊧
生産者やアーティストにエールを送る渡会社長㊧

 「フードオアシスあつみ」などを運営する「渥美フーズ」(本社、田原市)が、産直マルシェ「Yotteco(よってこ)」を田原市福江町にオープンした。生産者に限らず誰でも店内ブースを借りて出店できる。
 コンビニだった店内には縦90㌢横180㌢の平台が8基、壁沿いに横90㌢、高さ170㌢の棚23個が並ぶ。1台1ブースとなっており、平台は冷蔵スペースありで1ブース月額1万円、棚は5000円で借りられる。商品を売る場合は販売手数料がかかるが、ブース内に何を置き、どう飾り付けるかは借り手の自由だ。入り口にはセルフレジがあり、基本的に無人販売。
 現在は渥美フーズの地元食材を使った冷凍食品や総菜、旬の果物を使ったスイーツなどのほか、「青山ばら園(切り花)」「マーコ(イチゴ)」「雅風(ドライサラダ)」「宮川水産(アオサ)」など、地域の老舗や名店、地場産業を支える生産者が集まった。市が公認する「渥美半島たはらブランドプレミアム」の商品もある。
 4月29日にオープンした。渥美フーズの渡会一仁社長は「1ブースごとに、皆さんの力が集まってできあがった」と喜んだ。店は渥美フーズがSDGs(持続可能な開発目標)普及以前から掲げている「2035年渥美半島エコガーデンシティ構想」に基づく取り組みだ。生産者と地域住民、エコな取り組みを推進する人をつなぎ、地産地消を柱に、活力ある地域循環型経済をつくる。そのためにも「地域の生産者やアーティストに、自分で稼ぐ力や自社商品をプロデュースする力を身に付けてほしい。地域が稼げないと、元気にならない。その応援ができれば」と渡会社長は話す。
 出店する事業者に聞いた。同市中山町でミニトマトを育てる「渥美半島とまとランド」の小川浩康さんは、道の駅に商品を出していない。その理由は距離の問題や値下げ合戦の回避があるという。「生産者が自由にブースを飾れること、独自性を出せることが一番大きい」と話す。地産品で洋菓子やパン、総菜を作る「kokotsukitchen」の堤田恭子店長は「日曜は店を閉めるので、その分ここでPRできるのが良い」と笑顔で話した。
 渡会社長の考えに賛同する「渥美半島つばきラボ」の松井康哲代表は、ほかの出店者と進んで交流を進め「地域でやっている人がスクラムを組めれば」と語った。「渥美半島ハーブの会」として障がい者施設や養護施設支援に取り組む板倉祥文さんは「活動を知ってもらいたい」と入所者が手がけたラベンダー小物を並べてPRする。
 田原市消防署渥美分署の隣。詳細や出店の問い合わせは「渥美フーズ」(0531・33・0380)へ。
【岸侑輝】

 「フードオアシスあつみ」などを運営する「渥美フーズ」(本社、田原市)が、産直マルシェ「Yotteco(よってこ)」を田原市福江町にオープンした。生産者に限らず誰でも店内ブースを借りて出店できる。
 コンビニだった店内には縦90㌢横180㌢の平台が8基、壁沿いに横90㌢、高さ170㌢の棚23個が並ぶ。1台1ブースとなっており、平台は冷蔵スペースありで1ブース月額1万円、棚は5000円で借りられる。商品を売る場合は販売手数料がかかるが、ブース内に何を置き、どう飾り付けるかは借り手の自由だ。入り口にはセルフレジがあり、基本的に無人販売。
 現在は渥美フーズの地元食材を使った冷凍食品や総菜、旬の果物を使ったスイーツなどのほか、「青山ばら園(切り花)」「マーコ(イチゴ)」「雅風(ドライサラダ)」「宮川水産(アオサ)」など、地域の老舗や名店、地場産業を支える生産者が集まった。市が公認する「渥美半島たはらブランドプレミアム」の商品もある。
 4月29日にオープンした。渥美フーズの渡会一仁社長は「1ブースごとに、皆さんの力が集まってできあがった」と喜んだ。店は渥美フーズがSDGs(持続可能な開発目標)普及以前から掲げている「2035年渥美半島エコガーデンシティ構想」に基づく取り組みだ。生産者と地域住民、エコな取り組みを推進する人をつなぎ、地産地消を柱に、活力ある地域循環型経済をつくる。そのためにも「地域の生産者やアーティストに、自分で稼ぐ力や自社商品をプロデュースする力を身に付けてほしい。地域が稼げないと、元気にならない。その応援ができれば」と渡会社長は話す。
 出店する事業者に聞いた。同市中山町でミニトマトを育てる「渥美半島とまとランド」の小川浩康さんは、道の駅に商品を出していない。その理由は距離の問題や値下げ合戦の回避があるという。「生産者が自由にブースを飾れること、独自性を出せることが一番大きい」と話す。地産品で洋菓子やパン、総菜を作る「kokotsukitchen」の堤田恭子店長は「日曜は店を閉めるので、その分ここでPRできるのが良い」と笑顔で話した。
 渡会社長の考えに賛同する「渥美半島つばきラボ」の松井康哲代表は、ほかの出店者と進んで交流を進め「地域でやっている人がスクラムを組めれば」と語った。「渥美半島ハーブの会」として障がい者施設や養護施設支援に取り組む板倉祥文さんは「活動を知ってもらいたい」と入所者が手がけたラベンダー小物を並べてPRする。
 田原市消防署渥美分署の隣。詳細や出店の問い合わせは「渥美フーズ」(0531・33・0380)へ。
【岸侑輝】

オープンした産直マルシェ「Yotteco」=田原市福江町で
オープンした産直マルシェ「Yotteco」=田原市福江町で
地域の老舗や名店のブースが集まる
地域の老舗や名店のブースが集まる
生産者やアーティストにエールを送る渡会社長㊧
生産者やアーティストにエールを送る渡会社長㊧

カテゴリー:社会・経済

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