安倍元首相が死亡 奈良で演説中、凶弾に倒れる

　８日午前11時半頃、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中だった自民党の安倍晋三元首相（67）が、背後から銃撃された。報道によると、安倍氏は約６時間後に死亡が確認された。発砲した市内に住む男（41）が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。元海上自衛隊員という。
　山形県で遊説中だった岸田文雄首相は急きょ、官邸に戻り、報道陣の取材に応じた。「民主主義の根幹である選挙の中で起きた卑劣な蛮行であり決して許すことはできない」などと述べた。
　事件を受けて大村秀章知事は午後２時過ぎ、ツイッターに「安倍元総理のご無事を祈ります。一命をとりとめて欲しい。こんなテロは絶対に許せない。何とか命を。生きて欲しい」と書き込んだ。
　自民党の福田達夫総務会長は、自身のフェイスブックに「我が党も、すべての選挙活動の一時停止を指示しました。国民の大事な選択の機会である選挙ではありますが、状況に鑑みて、御理解を頂ければ幸いです」と投稿した。