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板金・塗装の人材不足解消へ奨学金制度新設

深刻な人材不足に悩む板金塗装業=ユタカサービスで
深刻な人材不足に悩む板金塗装業=ユタカサービスで
若手の人材は少数派だ
若手の人材は少数派だ

中日本自動車短大とユタカサービスグループ連携

 自動車関連事業を展開する「ユタカサービスグループ」(豊橋市中野町)は今年度、中日本自動車短期大学(岐阜県坂祝町)との連携で、人材確保を目的に「板金・塗装奨学金支援制度」を設けた。卒業後に同社で一定期間勤めれば返済免除となる。業界の企業奨学金制度は他にもあるが、不足が深刻な板金、塗装に的を絞った制度は珍しいという。
 中日本自動車短大は全国でも珍しい整備士養成大学。創立から55年間で卒業生は2万5000人を超える。新卒生らが学ぶ「自動車工学科」(2年)などの本科、高度な専門技能を学ぶ「車体整備専攻科」(1年)など専攻科からなる。
 年間学費は本科が114万円(入学金別)、専攻科は110万円。うち一部の100万円を無利子で貸与する。高校生には自動車工学科の入学時と2年進級時の各30万円、進学時に40万円を支払う。専攻科学生は前、後期に各50万円支給。
 車体専攻科を正規の年限で卒業し、ユタカサービスグループで5年間勤務すれば奨学金返済は免除される。
 募集枠は2人程度。1次審査は書類(履歴書や成績証明書など)と作文、適性検査。2次審査の個人面接で選ぶ。当面は毎年募集し、地元高校への周知活動も本格化させるという。
 自動車整備業界では若者を中心に人材不足が深刻化している。2003年に約1万2400人だった中日本自動車短期大学の入学者は19年には6300人余りに半減。板金と塗装は高齢化が進み、高度な技能と経験が必要なことから担い手が確保できずにいる。
 同社は板金と塗装部門で65歳を筆頭に4人が働き、月平均60台を整備すしている。佐々木義宣執行役員は「職人技の技能を受け継ぐには10年はかかる。業界の若返りで円滑に継承させたい。仕事の魅力とともに働きやすい職場環境のアピールも必要」などと話す。
 奨学金の問い合わせは同社管理部(532・45・1132)へ。
【加藤広宣】

中日本自動車短大とユタカサービスグループ連携

 自動車関連事業を展開する「ユタカサービスグループ」(豊橋市中野町)は今年度、中日本自動車短期大学(岐阜県坂祝町)との連携で、人材確保を目的に「板金・塗装奨学金支援制度」を設けた。卒業後に同社で一定期間勤めれば返済免除となる。業界の企業奨学金制度は他にもあるが、不足が深刻な板金、塗装に的を絞った制度は珍しいという。
 中日本自動車短大は全国でも珍しい整備士養成大学。創立から55年間で卒業生は2万5000人を超える。新卒生らが学ぶ「自動車工学科」(2年)などの本科、高度な専門技能を学ぶ「車体整備専攻科」(1年)など専攻科からなる。
 年間学費は本科が114万円(入学金別)、専攻科は110万円。うち一部の100万円を無利子で貸与する。高校生には自動車工学科の入学時と2年進級時の各30万円、進学時に40万円を支払う。専攻科学生は前、後期に各50万円支給。
 車体専攻科を正規の年限で卒業し、ユタカサービスグループで5年間勤務すれば奨学金返済は免除される。
 募集枠は2人程度。1次審査は書類(履歴書や成績証明書など)と作文、適性検査。2次審査の個人面接で選ぶ。当面は毎年募集し、地元高校への周知活動も本格化させるという。
 自動車整備業界では若者を中心に人材不足が深刻化している。2003年に約1万2400人だった中日本自動車短期大学の入学者は19年には6300人余りに半減。板金と塗装は高齢化が進み、高度な技能と経験が必要なことから担い手が確保できずにいる。
 同社は板金と塗装部門で65歳を筆頭に4人が働き、月平均60台を整備すしている。佐々木義宣執行役員は「職人技の技能を受け継ぐには10年はかかる。業界の若返りで円滑に継承させたい。仕事の魅力とともに働きやすい職場環境のアピールも必要」などと話す。
 奨学金の問い合わせは同社管理部(532・45・1132)へ。
【加藤広宣】

深刻な人材不足に悩む板金塗装業=ユタカサービスで
深刻な人材不足に悩む板金塗装業=ユタカサービスで
若手の人材は少数派だ
若手の人材は少数派だ

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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