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連続テロ発生想定 豊橋で共同訓練

要救助者を助け出す化学防護服を着た隊員たち=プラットで
要救助者を助け出す化学防護服を着た隊員たち=プラットで
情報を受け取り、対応する対策本部参加者=豊橋市役所で
情報を受け取り、対応する対策本部参加者=豊橋市役所で

 テロ対処能力の向上などを目指し、国と地方自治体などによる共同訓練が12日、豊橋市内で行われた。化学剤散布、人質立てこもり、爆破の三つの事案の発生を想定し、情報の収集と避難指示など対策本部運営にあたる図上訓練と、現場での救助、除染など実動訓練を展開。複数の機関が関わるため、参加者は連携強化、情報の共有などを確認した。
 愛知県国民保護共同図上訓練として東三河で初めて行われ、テロ想定の訓練は豊橋市で初。同市が実施した訓練では、陸上自衛隊や豊橋警察署、市、市消防本部など23機関から約220人が参加した。
 豊橋駅に近い穂の国とよはし芸術劇場プラットで、サリンとみられる液体物が散布される事案が起き、多くの死傷者が発生。市役所には対策本部が設けられ、その後、二川駅付近の視聴覚教育センターで立てこもり、市中心部の松葉公園で爆破と立て続けに事案が発生した想定で進められた。
 本部では、「情報通信班」「分析・戦略指示班」などに分かれた参加者がそれぞれの役割をこなし、逐次入ってくる現場の状況や負傷者などの情報を受け、対応を指示。情報はホワイトボードに書き出され、モニターには市のドローン飛行隊によって現場の映像が映し出された。
 立てこもりの発生では、住民に避難を指示。駅、動植物公園もあるため、近隣の避難施設だけでは収容しきれないため、県を通じ、隣接する湖西市に要請。この事案を受け、国は緊急対処事態に認定し、国の主導で進められた。
 情報共有会議も開かれ、各班代表が集まり、状況、対応を確認した。
 一方、サリンと見られる液体物が散布されたプラットでは、実動訓練が行われた。消防隊員やプラット職員ら約90人と車両12台が参加。汚染された室内からの救助や危険区域の設定、除染テントの設営など、大規模テロ発生時の対応を確認した。
 テロ撲滅のシンポジウム開催中のプラット・アートスペース(最大収容266人)で化学剤が散布され、死者4人を含む131人が被害に遭ったとの想定。
 化学防護服に身を包んだ救助隊員らは、室内から要救助者を運び出すと、簡易の化学防護服を着た隊員がけがの程度を判別し、けが人の除染なども行った。プラット職員も避難誘導や状況説明などにあたった。
 豊橋市消防本部消防救急課の加藤充洋課長は「まちなかは場所が狭く、危険区域や汚染区域の設定が複雑に入り組んでいる。創意工夫し、研究を重ねることで市民の安全を守ってほしい」と隊員らに話した。
 一連の訓練の最後には、佐原光一市長が「東京五輪やラグビーW杯など国際的なイベントを控えており、対応能力の強化が求められている。市民の安心安全を守るために今後も訓練を積み重ね、体にしみこませることが重要」と参加者に呼び掛けた。
(中村晋也、飯塚雪)

 テロ対処能力の向上などを目指し、国と地方自治体などによる共同訓練が12日、豊橋市内で行われた。化学剤散布、人質立てこもり、爆破の三つの事案の発生を想定し、情報の収集と避難指示など対策本部運営にあたる図上訓練と、現場での救助、除染など実動訓練を展開。複数の機関が関わるため、参加者は連携強化、情報の共有などを確認した。
 愛知県国民保護共同図上訓練として東三河で初めて行われ、テロ想定の訓練は豊橋市で初。同市が実施した訓練では、陸上自衛隊や豊橋警察署、市、市消防本部など23機関から約220人が参加した。
 豊橋駅に近い穂の国とよはし芸術劇場プラットで、サリンとみられる液体物が散布される事案が起き、多くの死傷者が発生。市役所には対策本部が設けられ、その後、二川駅付近の視聴覚教育センターで立てこもり、市中心部の松葉公園で爆破と立て続けに事案が発生した想定で進められた。
 本部では、「情報通信班」「分析・戦略指示班」などに分かれた参加者がそれぞれの役割をこなし、逐次入ってくる現場の状況や負傷者などの情報を受け、対応を指示。情報はホワイトボードに書き出され、モニターには市のドローン飛行隊によって現場の映像が映し出された。
 立てこもりの発生では、住民に避難を指示。駅、動植物公園もあるため、近隣の避難施設だけでは収容しきれないため、県を通じ、隣接する湖西市に要請。この事案を受け、国は緊急対処事態に認定し、国の主導で進められた。
 情報共有会議も開かれ、各班代表が集まり、状況、対応を確認した。
 一方、サリンと見られる液体物が散布されたプラットでは、実動訓練が行われた。消防隊員やプラット職員ら約90人と車両12台が参加。汚染された室内からの救助や危険区域の設定、除染テントの設営など、大規模テロ発生時の対応を確認した。
 テロ撲滅のシンポジウム開催中のプラット・アートスペース(最大収容266人)で化学剤が散布され、死者4人を含む131人が被害に遭ったとの想定。
 化学防護服に身を包んだ救助隊員らは、室内から要救助者を運び出すと、簡易の化学防護服を着た隊員がけがの程度を判別し、けが人の除染なども行った。プラット職員も避難誘導や状況説明などにあたった。
 豊橋市消防本部消防救急課の加藤充洋課長は「まちなかは場所が狭く、危険区域や汚染区域の設定が複雑に入り組んでいる。創意工夫し、研究を重ねることで市民の安全を守ってほしい」と隊員らに話した。
 一連の訓練の最後には、佐原光一市長が「東京五輪やラグビーW杯など国際的なイベントを控えており、対応能力の強化が求められている。市民の安心安全を守るために今後も訓練を積み重ね、体にしみこませることが重要」と参加者に呼び掛けた。
(中村晋也、飯塚雪)

要救助者を助け出す化学防護服を着た隊員たち=プラットで
要救助者を助け出す化学防護服を着た隊員たち=プラットで
情報を受け取り、対応する対策本部参加者=豊橋市役所で
情報を受け取り、対応する対策本部参加者=豊橋市役所で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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