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仏教に聞くコロナ禍の心構え

仏教の言葉について語る山田さん=医王寺で
仏教の言葉について語る山田さん=医王寺で

 コロナ禍に限らず、いつの時代にも人々が精神的に追い詰められて厳しい状況になることがある。その時の支えの一つが宗教だ。仏教にもさまざまな言葉が伝わる。豊橋市東細谷町の医王寺住職山田正臣さん(47)に、今の時代にぴったりのキーワードを聞いた。
 山田さんが最初に挙げたのが「安心立命(あんしんりつめい)」。心を安らかにして身を天命にまかせ、どんな時にも動揺しないこと―との意味がある。「日々流れるさまざまなニュースや人の意見に左右されず、自分自身の心を落ち着かせ、冷静に判断し、対応することの重要性を伝える言葉」と話す。
 次に挙げたのが、「行雲流水(こううんりゅうすい)」。空に浮かぶ雲や清らかな水の流れのように、物事に執着せず、自然の成り行きに身を任せるとの意味。「じたばたしても、どうすることもできない時がある。できることをやって、あとは天命に任せる気持ちが大切ということ。私も御朱印でよく書いています」と語った。
 最後は良寛の「死ぬ時節には死ぬが良く候。災害に遭う時節には災害に遭うがよく候」。山田さんは「怖がったり、妄想に逃げたり、諦めたり、嘆いたりしても仕方がない。できることを精いっぱいやることが唯一、災害に対応する方法と、良寛さんは伝えたかったのでは。私たちもその気持で、新型コロナウイルスに立ち向かいましょう」と話した。
(竹下貴信)

 コロナ禍に限らず、いつの時代にも人々が精神的に追い詰められて厳しい状況になることがある。その時の支えの一つが宗教だ。仏教にもさまざまな言葉が伝わる。豊橋市東細谷町の医王寺住職山田正臣さん(47)に、今の時代にぴったりのキーワードを聞いた。
 山田さんが最初に挙げたのが「安心立命(あんしんりつめい)」。心を安らかにして身を天命にまかせ、どんな時にも動揺しないこと―との意味がある。「日々流れるさまざまなニュースや人の意見に左右されず、自分自身の心を落ち着かせ、冷静に判断し、対応することの重要性を伝える言葉」と話す。
 次に挙げたのが、「行雲流水(こううんりゅうすい)」。空に浮かぶ雲や清らかな水の流れのように、物事に執着せず、自然の成り行きに身を任せるとの意味。「じたばたしても、どうすることもできない時がある。できることをやって、あとは天命に任せる気持ちが大切ということ。私も御朱印でよく書いています」と語った。
 最後は良寛の「死ぬ時節には死ぬが良く候。災害に遭う時節には災害に遭うがよく候」。山田さんは「怖がったり、妄想に逃げたり、諦めたり、嘆いたりしても仕方がない。できることを精いっぱいやることが唯一、災害に対応する方法と、良寛さんは伝えたかったのでは。私たちもその気持で、新型コロナウイルスに立ち向かいましょう」と話した。
(竹下貴信)

仏教の言葉について語る山田さん=医王寺で
仏教の言葉について語る山田さん=医王寺で

カテゴリー:社会・経済

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