コロナ新規陽性者 県内過去最多の270人

　県は24日、新たに２７０人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。今月18日の一日あたりの陽性者数２４８人を上回り、過去最多となった。県は、対応を決める「過去７日間の平均値」で示す感染状況の指標を見直したことも明らかにした。
　２７０人の管轄保健所別内訳は、県管轄が１０１人、名古屋が１４２人、豊橋市が６人、岡崎市が13人、豊田市が８人。豊橋市は10代男性１、30代男性１、40代男女各１、50代女性１、70代男性１。50代女性は、クラスター（感染者集団）が発生している市内の医療機関の関係者。これで陽性者は21人となった。40代女性は知人が陽性となったため、自発的に検査を受けた。
　一方、23日に陽性と発表された２３９人の地域別内訳は、名古屋市が１１４人。東三河は豊橋市の10人と、豊川市の10代男性、50代女性に、蒲郡市の30代女性。
　年代別内訳は20代が44人、30代と50代が各35人、70代が33人など。
　10月21日から12月23日までの「第３波」の陽性者は８８８１人となった。70代以上の割合は14・３％、感染経路不明者は45・２％。
　この期間の重症、中等症の患者の割合は10・７％。死者は３人増えて１７７人となった。
　23日現在の入院は５２８人、入院調整は13人、軽症か無症状の人向けの施設入所は２３２人、自宅療養は１１５５人。
【山田一晶】

　県が見直した指標は、「新規陽性者数」「陽性率」「入院患者数」を過去７日間の平均値でみる指標。数値によって「注意（グリーン）」「警戒（イエロー）」「厳重警戒（オレンジ）」「危険（レッド）」と判断している。
　見直すのは新規陽性者数の数値全般と、陽性率の一部。新規陽性者数は50人未満を「注意」（旧基準は10人未満）に、50人以上を「警戒」（同10人以上）に、「厳重警戒」を１６０人以上（同20人以上）に、「危険」を２６０人以上（同40人以上）に改める。陽性率は「危険」を15％以上（同20％以上）とする。
　さらに、参考値として新規陽性者のうちの高齢者数を新たに追加した。