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田原の漁港で漁具盗難

停泊している漁船。漁港周辺に人家はない=田原市伊川津町で
停泊している漁船。漁港周辺に人家はない=田原市伊川津町で

 田原市伊川津町の伊川津漁港で今月、漁船に載せていた漁具が盗難に遭った。過去にも被害があったが、防犯対策が難しいといい、漁師らが頭を悩ませている。
 今回の被害者は、江比間町の男性漁師。9日夜に漁港に停泊している船から帰宅し、10日朝に戻ったところ、船を係留しているロープの結び目に違和感があった。船を調べたところ、アサリ漁などに使う「まんが」と呼ばれる漁具がなくなっていた。田原署に被害を届け出た。
 まんがは一つ3万~9万円。「取り扱う業者も少なくなり、新しく手に入れるまで漁に出られない」と嘆く。伊川津町の別の男性漁師は「過去にもよく盗難があった。ここで長年漁をやっていて被害に遭っていない人はいない」と語った。
 伊川津漁港は渥美漁協に属する漁師約80人が利用しており、うち約30人が船を置いている。三河湾に面する伊川津町の先端で、周囲約1㌔には民家がないことから、侵入者がいても気付かれない。監視カメラはあるが、犯行をとらえる位置にはなかった。
 過去にはガソリンや船のタンクなどが盗まれたこともあり、一時は港につながる橋を鎖で封鎖するなどした。おかげで6年前から被害は減っていたが、ここに来て再び被害が出始めた。ガソリンも漁具も価格が高騰しており、漁師らは危機感を募らせている。
 組合には監視カメラ台数を増やすよう求めているが、一帯が国定公園になっているためすぐに対応するのは難しいという。「しばらくは見回りを強化するなどしたい」と漁師らは話した。
【岸侑輝】

 田原市伊川津町の伊川津漁港で今月、漁船に載せていた漁具が盗難に遭った。過去にも被害があったが、防犯対策が難しいといい、漁師らが頭を悩ませている。
 今回の被害者は、江比間町の男性漁師。9日夜に漁港に停泊している船から帰宅し、10日朝に戻ったところ、船を係留しているロープの結び目に違和感があった。船を調べたところ、アサリ漁などに使う「まんが」と呼ばれる漁具がなくなっていた。田原署に被害を届け出た。
 まんがは一つ3万~9万円。「取り扱う業者も少なくなり、新しく手に入れるまで漁に出られない」と嘆く。伊川津町の別の男性漁師は「過去にもよく盗難があった。ここで長年漁をやっていて被害に遭っていない人はいない」と語った。
 伊川津漁港は渥美漁協に属する漁師約80人が利用しており、うち約30人が船を置いている。三河湾に面する伊川津町の先端で、周囲約1㌔には民家がないことから、侵入者がいても気付かれない。監視カメラはあるが、犯行をとらえる位置にはなかった。
 過去にはガソリンや船のタンクなどが盗まれたこともあり、一時は港につながる橋を鎖で封鎖するなどした。おかげで6年前から被害は減っていたが、ここに来て再び被害が出始めた。ガソリンも漁具も価格が高騰しており、漁師らは危機感を募らせている。
 組合には監視カメラ台数を増やすよう求めているが、一帯が国定公園になっているためすぐに対応するのは難しいという。「しばらくは見回りを強化するなどしたい」と漁師らは話した。
【岸侑輝】

停泊している漁船。漁港周辺に人家はない=田原市伊川津町で
停泊している漁船。漁港周辺に人家はない=田原市伊川津町で

カテゴリー:社会・経済

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