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「箱膳」と食文化を学ぶ 豊橋で市民講座

箱膳と食文化について語る山本さん=豊橋調理製菓専門学校で
箱膳と食文化について語る山本さん=豊橋調理製菓専門学校で
江戸時代の食卓を再現した箱膳料理
江戸時代の食卓を再現した箱膳料理

 豊橋調理製菓専門学校と中部日本料理研究会豊隆会は、豊橋市八町通1の同校で「箱膳」と食文化についての市民講座を開いた。江戸時代に三河地方で普及した食器を入れる箱を指す。当時の食事を再現し、機能性などを学んだ。
 通常は箱の上ぶたを返して食器類を乗せる膳とするが、豊橋周辺では下段を引き出しにしたものもあったという。
 この日は豊隆会の山本勝廣さん(元日本料理やまもと店主)が、ある冬の庶民の食卓を現代風の味付けで再現した。
 山本さんによると箱には3度の食事をあらかじめ入れ、麦飯や汁物をその都度盛っていたという。朝の簡素な「茶の子」に始まり、昼夕食の間に「おやつ」にあたる「ごじはん」のほか、この日は追加料理で吉田藩の献立も再現。タイを使い、刺し身のルーツとなった料理も提供した。
 山本さんは「江戸時代には庶民や武士などの間で幅広く使われた。食事作法なども教えてくれ、料理人としての人間形成にも役立った道具」と語った。
 豊隆会と同校は食の楽しみや食文化を広める研究会を8月に設け、料理人らを講師に、市民向け講座を続けている。
【加藤広宣】

 豊橋調理製菓専門学校と中部日本料理研究会豊隆会は、豊橋市八町通1の同校で「箱膳」と食文化についての市民講座を開いた。江戸時代に三河地方で普及した食器を入れる箱を指す。当時の食事を再現し、機能性などを学んだ。
 通常は箱の上ぶたを返して食器類を乗せる膳とするが、豊橋周辺では下段を引き出しにしたものもあったという。
 この日は豊隆会の山本勝廣さん(元日本料理やまもと店主)が、ある冬の庶民の食卓を現代風の味付けで再現した。
 山本さんによると箱には3度の食事をあらかじめ入れ、麦飯や汁物をその都度盛っていたという。朝の簡素な「茶の子」に始まり、昼夕食の間に「おやつ」にあたる「ごじはん」のほか、この日は追加料理で吉田藩の献立も再現。タイを使い、刺し身のルーツとなった料理も提供した。
 山本さんは「江戸時代には庶民や武士などの間で幅広く使われた。食事作法なども教えてくれ、料理人としての人間形成にも役立った道具」と語った。
 豊隆会と同校は食の楽しみや食文化を広める研究会を8月に設け、料理人らを講師に、市民向け講座を続けている。
【加藤広宣】

箱膳と食文化について語る山本さん=豊橋調理製菓専門学校で
箱膳と食文化について語る山本さん=豊橋調理製菓専門学校で
江戸時代の食卓を再現した箱膳料理
江戸時代の食卓を再現した箱膳料理

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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