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完成した「天宇受売命」面を奉納

天宇受売命の面を奉納する北沢さん=安久美神戸神明社で
天宇受売命の面を奉納する北沢さん=安久美神戸神明社で

通常開催決まった来年2月の豊橋鬼祭でお披露目

 豊橋市八町通3の安久美神戸神明社で21日、国重要無形文化財「豊橋鬼祭」で使われる「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」面の完成を報告する神事「奉告祭」があった。来年2月10、11の両日、通常開催が決まった「豊橋鬼祭」でお披露目される。
 面は10日にある「岩戸の舞」で舞姫が使う。一場面で使うため、後ろで紐を結ぶのではなく、面裏の突起を口でくわえて固定する珍しい仕様となる。これまで使っていた面は1957年製。
 神明社は令和を祝し神面奉製事業を開始。3年前は赤鬼と鼻高(天狗)、一昨年は小鬼、昨年は青鬼を新調した。豊橋出身の面師、面司如意ノ坊三世 北沢美白さんが奉製、5月に潔斎殿に5日こもって面打ちし、京都の工房で仕上げた。
 奉告祭では北沢さんが面箱に収めた面を奉納した。「自分の子を送り出す気持ち。明るい朗らかな表情で、見る人に明るい気持ちになってほしい。女性の面ながら他の面と同様の工法で出来たのは意味がある」と北沢さん。独自で研究した汗や湿気などで赤みを帯びる「仕掛け塗り」を頬部分に施してあり、「変化も楽しんで」とも。
 「立派に奉製いただいた面を祭りで多くの人に見ていただきたい」と平石雅康宮司。青鬼保存会の浪崎和順幹事長は「気持ちも新たに、子どもたちに岩戸の舞を頑張って舞ってもらいたい。同時に今までの面にも感謝したい」と話す。来年は最後となる黒鬼面を新調する。
【田中博子】

通常開催決まった来年2月の豊橋鬼祭でお披露目

 豊橋市八町通3の安久美神戸神明社で21日、国重要無形文化財「豊橋鬼祭」で使われる「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」面の完成を報告する神事「奉告祭」があった。来年2月10、11の両日、通常開催が決まった「豊橋鬼祭」でお披露目される。
 面は10日にある「岩戸の舞」で舞姫が使う。一場面で使うため、後ろで紐を結ぶのではなく、面裏の突起を口でくわえて固定する珍しい仕様となる。これまで使っていた面は1957年製。
 神明社は令和を祝し神面奉製事業を開始。3年前は赤鬼と鼻高(天狗)、一昨年は小鬼、昨年は青鬼を新調した。豊橋出身の面師、面司如意ノ坊三世 北沢美白さんが奉製、5月に潔斎殿に5日こもって面打ちし、京都の工房で仕上げた。
 奉告祭では北沢さんが面箱に収めた面を奉納した。「自分の子を送り出す気持ち。明るい朗らかな表情で、見る人に明るい気持ちになってほしい。女性の面ながら他の面と同様の工法で出来たのは意味がある」と北沢さん。独自で研究した汗や湿気などで赤みを帯びる「仕掛け塗り」を頬部分に施してあり、「変化も楽しんで」とも。
 「立派に奉製いただいた面を祭りで多くの人に見ていただきたい」と平石雅康宮司。青鬼保存会の浪崎和順幹事長は「気持ちも新たに、子どもたちに岩戸の舞を頑張って舞ってもらいたい。同時に今までの面にも感謝したい」と話す。来年は最後となる黒鬼面を新調する。
【田中博子】

天宇受売命の面を奉納する北沢さん=安久美神戸神明社で
天宇受売命の面を奉納する北沢さん=安久美神戸神明社で

カテゴリー:社会・経済

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