燃え広がる芝生 消火した2人に感謝状

　豊橋市消防本部は、同市東幸町であった火災で消防協力した西部裕子さん（60）と平野麻央さん（31）に感謝状を贈った。
　昨年12月３日午後９時15分頃、犬の散歩中だった西部さんが不審な音に気づき、近づいてみると店舗敷地の芝生が燃えているを発見した。消防に知らせようとしたが、携帯電話を持っていなかったので、発生現場付近の平野さん宅に火災を伝えた。平野さんは、すぐ１１９番。燃え広がる火を消すため、自宅のホースを使い、消火活動に取り組んだ。消防隊到着時には火は消し止められていた。
　市消防本部によると、火は店舗に設置されていたイルミネーションの配線から出火したという。
　２人は中消防署で小清水宏和消防長から感謝状を受け取った。小清水消防長は「勇気ある行動で火災の被害を最小限に抑えることができました」とあいさつした。
　平野さんは「緊急事態と思ったら、迷わず１１９番や１１０番にかける重要性を改めて感じました」と話した。
【林大二朗】