豊橋の高齢者が行方不明

家族が情報提供を呼びかけ

　豊橋市向山東町の中村好子さん（82）が３月24日朝、自宅から出たまま行方が分からなくなった。家族が情報を求めている。
　好子さんは身長約１５５㌢。認知症がある。当日の服装は黄のフリース素材のトレーナーに、グレーの起毛ズボン、紺色のクロックス（サンダル）姿だった。帽子もマスクもしておらず、髪は薄紫色に染めている。
　長女の温子さんと２人暮らしで前田町のデイサービスに通っており、この日午前８時半に温子さんが車で送るため準備をしていたところ、同８時15～20分頃には自宅にいた好子さんの姿が見えなくなったという。
　自宅は向山大池公園近く。園内を探し、警察にも捜索願を出した。３日後、近隣住民から「県立豊橋東高校方面から国道１号を横断していた」という情報があった。その翌日には「飯村小学校近くを歩いていた」との目撃情報も寄せられたが発見に至っていない。　名前が分かるものは持っていない。誰にでも気さくに声をかける明るい性格で、名前は言えるが住所を伝えることは難しいという。目も耳もよく足も丈夫。「歩くと東に進む癖がある」と温子さんは話す。
　約４年前、当時通っていたデイサービスを抜けて自宅に帰ったり、細谷町で見つかったりしたことがある。今年１月にも自宅を歩いて出て湖西市鷲津で発見されている。「不明翌日には雨も降っており、とても心配。見た方は知らせてほしい」として呼びかける。情報は中村温子さん（０９０・３８７９・２８１６）へ。
【田中博子】